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(回答先: Re: 基本的な点について、多少の質問を 投稿者 kamenoko 日時 2005 年 9 月 16 日 00:59:23)
丁寧なご返答、感謝。要するに茶番劇のような・・・。
苦労してお調べになった様子で、申し訳ないことに、すっかり手間をおかけしてしまったようです。
こちらもスペイン語での報道を少し調べてみているのですが、どうやらこの件には「イタリア資本vs外国資本」と「カトリック系資本vs世俗系資本」「政治右派につながる資本vs政治左派につながる資本」という、三つの構図が重なり合って、少々複雑になっている様子です。
私も経済のほうはチンプンカンプンなのですが、国粋主義者であるファツィオはAntonveneta銀行とBNLの買収に対して、オランダのABN AmroとスペインのBBVAの両銀行を排除して、イタリアの銀行の利権を守ろうとしていたようですね。
そこにUnipol(これはどうやら元イタリア共産党系の銀行の後身であるようですが)が30%以上もの大量の株を買占めそうな気配になって、元々資本の約15%を持っていたBBVAが猛反発して、条件を同じにしなければUnipolを告訴する、と息巻いているようです。それにしてもUnipolがある場所が「スターリングラード通り」とはね!(笑) もっともバルセロナには「カール・マルクス広場」があるのですが。
オプス・デイの協力者でフォルツァ・イタリアの支持者であるファツィオは、もちろん「赤い資本」の側ではないのですが、外国資本に「高い壁」を作っているイタリア中央銀行が結局はUnipolを保護している、ということでしょう。これで『オプス・デイと「赤い資本」が同じ道を歩む』という意味が分かりました。「再び」の意味は、もう少し歴史的な事情を調べてみます。
イタリアの銀行を狙うBBVAにはJPモルガン・チェイスがかなり投資しているはずで、クロセット氏の「ユダヤ陰謀説」はあながち根拠の無いわけではないのでしょうが、ベルルスコーニとしてはファツィオに対する圧力として「反ユダヤ主義発言」を仕掛けたのでしょう。ルツァット氏のユダヤ人コミュニティー会長辞任にしても、裏ではナアナアで筋書きが立てられていた雰囲気ですね。
また、オプス・デイについては、昔から政治・経済では「両面立て」の方針を貫いていますから別に驚くことも無いでしょう。「国際・世俗派」に近いベルルスコーニやアンドレオッティが「民族・カトリック派」に圧力をかけて「左派系」を資金面から押さえ込む(何せ政治右派は相当にヤバイ状態で選挙法の「改正」でブロディへの勝利を阻止しようとしているようで)戦術なのでしょう。
それに「メーソンユダヤ」が刺身のツマみたいに利用されていた、要するに茶番劇のような気がします。まあイタリアらしくて良いですけど(笑)。
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