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(回答先: 基本的な点について、多少の質問を 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 9 月 15 日 18:33:57)
こんにちは。 レスをありがとうございます。
(恥ずかしながら全く不得手な分野ですので、AntonioFazioで検索いただき
経済紙/誌の冷静な記事を参照いただければと思います。
スペイン銀行BBVAの名も出てきます)
イタリアの銀行買収に絡み、”イタリア中銀総裁に権力が集まり過ぎている”
とし、”任期なしの現状を他のEC諸国並の7年にする”を含む改革案が
出ています。 ですが、現職には適用できません。
そこにアントンベネタ銀行買収にまつわるスキャンダルが出てきました。
意向を示唆していたのは、オランダのABNアムロ、イタリアのBPI
(BancaPopolareItaliana)。
ファツィオ総裁がBPIに肩入れした(外国資本の参入を妨害した)と非難され、
傍受されたBPIとの電話会話(とされるもの)がリークされ、総裁進退問題が
大きく発展します。
ファツィオ「サインした。君のおでこにキスしよう」
>私はこのイタリア中央銀行総裁に絡む事件について知らなかったのですが、
>「メーソンユダヤとアメリカの餌食に」というグイド・クロセット発言
>ですが、アントニオ・ファツィオ中銀総裁も同様の発言、あるいはそれを
>示唆するような言動をしていたのでしょうか。
ファツィオ氏自身は、特定の宗教・人種に言及する発言はしていないと思います。
むしろベルルスコーニ氏が部下に言わせ、それをコリエレ紙で批判させ、
ユダヤ人協会会長のインタビューにて、差別問題に持っていったように思えます。
>またこの記事では、オプス・デイ等のカトリック勢力がフィアツィオ擁護で
>かなり過激な行動をしたように書かれていますが、具体的な事実をご存知なら
>教えてください。
オプスデイの公式広報ジュゼッペ・コリリアーノ氏(Giuseppe Corigliano)が
日刊紙紙上に以下の声明を出しました。
”ファツィオはあらゆる観点からみてふさわしい人物だ。とりわけ倫理観、
仕事に対する真剣さは、この国の経済金融分野に貢献している。
しかし他の多くのカトリック組織と同様に、今の彼は存在感と役割を縮小
するべく難局にきているとみている。 彼はオプスデイの実効メンバー
ではないが、我々の友人であることに変わりはない”。
また、冷戦期に長らく首相を務めたアンドレオッティ終身議員が
カトリック紙 Avvenire で
”彼は十全主義者ではないが、(今の彼は)十全主義だ。よって’嫌悪感’を
覚える” と批判。
ベルルスコーニ首相も辞任を要求しています。
両氏ともオプスデイ・P2のメンバーです。
一方同じオプスデイから擁護も出ています。
>ついでに、「オプス・デイと再び同じ道を歩み始めた」かもしれない「赤い資本」
>というのは、具体的には何を指すのでしょうか。「再び同じ道を」というのが、
>具体的な点で見当が付かないのですが。(「黒」じゃなくて「赤」というのは・・・。)
「赤い資本」を使ったのは、実業家・投資家ディエゴ・デッラ・ヴァッレ氏で、
別の銀行 BNL(BancaNazionale di Lavoro)買収を巡り、Unipol(coopの金融機関)
vs スペインBBVA銀行におけるBBVA側からの発言を、コリエレ紙系週刊誌 Panorama
「赤い資本が征服するだろう」から引用します。
〜問題の要旨はどこにあるのでしょうか?
ヴァッレ”Unipol躍進で、彼らの目的は(BNLを)あの歴史ある赤い資本の柱に
転換し、政党活動をふくむすべての分野でモノポリーゲームを繰り
広げようとしている”
ヴァッレ氏は、靴のTod's、サッカーのフィオレンティーナ オーナー(名は弟)
として日本でも名前が知られている実業家。
プロ・ベルルスコーニ、世俗カトリック系シンクタンク LiberalFondazione の
ボードメンバーとして、チャンピ大統領や比較的若い世代の大実業家らとともに
名前を連ねています。
こことオプスデイの関係は、オプスデイHPにて想像するに
http://www.opusdei.org/art.php?w=53&p=5831
エスクリヴァの崇拝者とみるのが自然のように思います。
Unipolは、ボローニャ・スターリングラード通りに本拠を構えるCOOPの
金融機関です。
「再び同じ道を」 については、明解なソースがみつかりませんでした。
柔軟な解釈ができる表現ですよね・・・・。f(^^;
>もう一つ、アーモス・ルツァット氏が、おそらくこのインタビューが原因で
>ユダヤ人コミュニティー会長を辞任したとの事ですが、これは、ファツィオは
>辞任すべきだ、との発言やアングロ・オランダ勢力がイタリア中央銀行に対する
>支配力を強めることを擁護するような発言が、物議をかもす(逆に「ユダヤの
>陰謀論」に油を注ぐ)軽率なものと受け取られたから、と解釈してよいのでしょうか。
コリエレ紙掲載の、同協会副会長リッカルド・パチーフィチ(Riccardo Pacifici)氏
の発言を引用します。
http://www.corriere.it/Primo_Piano/Politica/2005/09_Settembre/14/luzzatto.shtml
”ひとつ確かなことは、がんばれイタリア党金庫番クロセット議員に対する
ルツァット氏の言及は、議論の流れから必要ないところで生まれた。
我々が満場一致で評価したのは、故人カミッロ・デ・ベネデッティ氏をユダヤ
コミュニティに属さないとの言及だった。 この理由により、子息マリオ氏は
Probi Viriカレッジのメンバーを辞任する書面を提出した”。
*注! 同協会公式HP上は、ルツァット氏の訂正文を載せています。
「私はカミッロ・デ・ベネデッティ氏を”ユダヤ人ではない”と引用しましたが、
間違いでした。カミッロ・デ・ベネデッティ氏はユダヤ人です。
Amos Luzzatto
Presidente delle comunità ebraiche italiane
デ・ベネデッティ このヘラルドトリビューン(2頁目)をご参照下さい。
http://64.233.167.104/search?q=cache:m2EjV6AADgcJ:www.iht.com/articles/1993/02/20/mrit.php+camillo+de+benedetti&hl=ja
また、記事に出てくる故カミッロ氏の従弟カルロ氏は、欧州カーライル
http://www.global-elite.org/elitewiki/index.php/Carlyle_Group
FIATのアニエッリ一族、オリヴェッティ-CIRのデ・ベネデッティ一族は’老舗’。
以上、話があちこち飛んでしまいましたが、政治的にはベルルスコーニ首相(黒)と
ライバル左派連合リーダー ロマノ・プローディ氏(赤)の確執があります。
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