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(回答先: ニューオリンズは音楽と食文化の中心地であった。これはアメリカ文化の真の空洞化を意味する 投稿者 Sun Shine 日時 2005 年 9 月 09 日 16:35:11)
Sun Shineさま、
下方のスレではレスをありがとうございました。
釈迦に説法もいいとこになってしまいますので
Sun Shineさまに当てたレスというわけではないですが
ちなみに。
南北アメリカの音楽三都とは
ニュー・オーリーンズ(米)
ハバナ(キューバ)
サルヴァドール(ブラジル)
であります。
南北アメリカの三大商港であった、
つまり奴隷貿易の『水揚げ」港であったところがミソです。
ジャズとラテン・ミュージック諸ジャンルは、
この三都市を中心に発祥・発展しました。
数多い種類のリズム、系統がありますが、
各地ごとに名前や特色が変わるものの、
その多くは共有されています。
往時からこれらの都市の人的交流は盛んだったわけですから。
もちろん、これら三都市に
ブエノスアイレス(アルゼンチン)を加えることが出来ます。
他の三都市に較べて、音楽的にやや『白く』なりますが・・・。
『黒人、イタリア人、ユダヤ人がいなければジャズは生まれなかった』
とはディジー・ガレスピーの言葉だったでしょうか。
ジャズだけでなく南北アメリカ大陸の音楽の総べてについて
同じことが言えるであろうと思います。
例えばタンゴの巨匠アストル・ピアソラは
ピアッツォーラというイタリア移民の子孫でした。
イタリアでは『タンゴは我々の同胞が生んだのだ』とよく言われるようです。
また、忘れられがちですが、
原住民(インディアン、インディオス)の貢献の色濃いジャンルも当然あります。
ブラジルなんかではサルヴァドールから南
(南半球ですから涼しい方向)へずれると
西欧・東欧からの移民の割合が増しますし
昔(19〜20世紀初頭)のお坊っちゃまがたが音楽を学びに行ったのは
『おパリ』というパターンが多かったため(印象派の頃ですわね)、
リオ・デ・ジャネイロやサン・パウロがそのメッカとなる
ショーロ、サンバ、バイヨン(って、一時期日本でも流行ってたらしいですね)他
その前駆となった数えきれない流派の音楽は
リズムからメロディー、和声に至るまで大変複雑な様相を呈しています。
退屈しませんのであたくしは愛好いたしております。
など、など、など。
今日このごろの機械音楽では情操はあまり育めないのではないかと思います。
電通マーケティングの人をバカにしたような流行音楽も、
催眠に掛けられるのがオチなのでパスした方がいい。
古き佳き南北アメリカ音楽を鑑賞して
常日頃から電磁波に虐待されている脳味噌をいたわって常態に戻し、
高度な刺激を与えて開発し直すというのはいかがでしょうか。
ではまた、ごきげんよう。
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