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(回答先: 散歩・周遊の議論:忘れていた、「絵画的思考法」の重要性 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 7 月 25 日 18:08:59)
とても、興味の在るテーマに及んできました。周遊の醍醐味でしょう、ね。
私も、ピカソの具象時代と抽象時代について、以前から、とても興味を持っていました。また。ベラスケスは、絵画史上の巨人という印象を強く持っています。単なる、技術だけではなく、思想の具体化、芸術化、という意味です。また、シュールレアリズムの運動は、今日の構造主義の予兆であり、「現実」の中の「非日常性」を、具体的に示すのに、カフカよりも、サルヴァドール・ダリ氏の貢献は、随一だったと思います。ピカソとダリのビデオは、ODA ウォッチャーズが何度も鑑賞する、御気に入りです。
さて、テーマの「絵画的思考法」については、やはり、一人の数学の教え子のことを思い出します。彼は、絵とバレーボールが趣味でしたが、塾で、私の授業を受けて、数学に興味を持ったようです。その後、短期間に、数学オリンピックに出るまでに、成長しました。
絵画も、また、ものの見方、だと思います。
ピカソが、何を見ていたか、ピカソしか、わからないことですが、私は、忠実に、ピカソの内心にある風景・肖像を克明に描いたのだろうと思っています。ピカソの絵は、ピカソの内面にある「像」の、具象だと思っています。
数学で、問題を解く場合も、直観では、「あの当たりに答えがある」と思って突き進むのであって、無闇に、筆は動きません。
この「心の動き」を誘うものは、やはり、「均衡」「美」「調和」「バランス」「知的快感」等だと思っています。
アインシュタインが、「神はサイコロを振らない」と言うのも、おそらく、自然の中の均衡・調和を、アインシュタインも、最終的な判断の基準、にしていたのでは、と思っています。
「ab+bc+ ac」と書くよりも、「ab+bc+ca」と書く方に、より合理的な「真実」を見出す精神です。ここに、サイクル、という図的な精神が隠れています。
「ab+bc+ca」の方が、より美しいと感じる精神です。このため、「ab+bc+ca」の方が、より、真実の姿、プラントンの「形相」、カントの純粋理性・・・に近い表現と考える精神です。
数学の問題を理解して、解く方針を考える時間、この時間は、まさに、デッサンで、自分の中に在る、「答え」を取り出す過程です。
基本的に、「視力」、目が発達した結果、人間は、嗅覚や体感による、「思考」よりも、「図形的」思考に、より、合理性を見出すようになった、と思います。
但し、今後は、嗅覚や体感の発達によって、新しい頭脳が形成されることを期待しています。
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