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(回答先: <キム王朝最後の陰謀>は、『拉致被害者=トロイの木馬』作戦? 投稿者 パーマン21号 日時 2005 年 6 月 23 日 00:33:35)
以下、戦争版の愚民党さんの投稿より転載抜粋↓
イスラエルとロスチャイルドの百年戦争 【田中宇の国際ニュース解説】
http://www.asyura2.com/0505/war71/msg/460.html
投稿者 愚民党 日時 2005 年 6 月 23 日 02:32:40: ogcGl0q1DMbpk
田中宇の国際ニュース解説 2005年6月22日 http://tanakanews.com/
> 確かに、パレスチナ人たちはイスラエル軍によって、ひどい人権侵害を受け
ている。しかし、殺された人数とか、紛争の残虐さにおいては、中南米やアフ
リカなどに、もっとひどい例がたくさんある。ところが、欧米マスコミでの報
道の量から見ると、パレスチナ問題は、他のあらゆる紛争を引き離し、圧倒的
に多い。
> アメリカを中心とする世界のマスコミが、これだけパレスチナ問題を取り上
げる背景には、紛争のひどさに基づくニュース判断ではなく、もっと政治的な
理由があるに違いない。パレスチナ人は、その構造の上に乗って、インティフ
ァーダなどの運動を続けている。
> イスラエルは、ユダヤ人の国である。そして、欧米のマスコミで大きな力を
持っているのもユダヤ人である。それなのに、欧米のマスコミは意識的にパレ
スチナ問題を大きく報じ、イスラエルを批判する世論を世界で喚起している。
ユダヤ人世界の中枢に、イスラエルを支持する派閥と、支持しない派閥があっ
て、それらの間での戦いが、パレスチナ問題に投影されているのではないか、
という仮説が私の中に浮かんだ。
> イスラエルは、19世紀末に欧州を中心に世界に広がったナショナリズム
(民族意識)の高揚に触発された欧州のユダヤ人たちが「自分たちも、国を持
たない流浪の民である状況を脱し、ユダヤ人の国を作ろう」と考えて起こした
建国運動(シオニズム)の結果、1948年に建国された。
> シオニズム運動が成功したのは、イギリスで非常に強い権力を持っていたユ
ダヤ人政商のロスチャイルド家が支援したからであり、ロスチャイルド卿がシ
オニズム支援のために、当時のイギリス外相のバルフォア卿に「パレスチナに
ユダヤ人の祖国(ホーム)を作ることを支持する」という一筆を書かせたのが
「バルフォア宣言」である、というのが定説だ。
> ロスチャイルド家は、イギリス産業革命に投資して巨万の富を蓄え、その後
婚姻その他の人脈拡大によって、イギリス政府の中枢に入り込んで覇権を拡大
維持する政策を行った。バルフォア宣言が発せられたころには、イギリスの上
層部にはロスチャイルド系の人が多く、バルフォア卿もロスチャイルド家に近
い人物だった。そのためバルフォア宣言は、ロスチャイルド家がお手盛りでイ
スラエル建国を決めたものと解釈されることが多い。
> だが、私は最近「ロスチャイルドは本当にイスラエル建国を支持していたの
だろうか」という疑問を抱くようになった。ロスチャイルド家に限らず、欧州
諸国の政府に資金を貸し、金融などの政策立案まで担当していたユダヤ資本家
の多くは、自らの存在を曖昧にし、黒幕として存在し続けることに、意義を見
出していた。
> それは、ユダヤ人差別への対応策という意味もさることながら、それ以上の
理由がある。戦争が起こりそうになったら、敵同士である双方に金を貸したり
政策を出したりして、どっちが勝っても儲かるようにするとか、一つの国の産
業革命に投資して大儲けできたら、他の国でも産業革命を誘発し、そちらにも
投資して儲けを増やすなど、一つの国に対してのみ忠誠を尽くすのではなく、
国際的に動くことで儲けるのが、伝統的なユダヤ商人の作法としてよく見られ
る。
> これをやるためには、それぞれの国の黒幕が誰なのか、分からないようにし
ておかねばならない。ばれたら両方の国から裏切り者とされてしまう。ロスチ
ャイルド家の中には、キリスト教に改宗した人が多く、ユダヤ人であることす
ら自ら改変し、キリスト教社会の中に埋没し、目立たないようにネットワーク
を張り、その結果、イギリスの「上流階級」と「ロスチャイルド」とが、ほと
んど同義語であるような状態を作り出した。
>▼シオニズムに反対だが応援するという戦略
> これに対してシオニズムは、自分がユダヤ人であることを明言し、自覚し、
イスラエルを建国し、そこに結集しよう、という主旨の大衆運動である。黒幕
に徹して儲けてきた少数精鋭のユダヤ商人のやり方とは正反対である。バルフ
ォア宣言当時のイギリスでは、ユダヤ人有力者の多く(キリスト教徒に改宗し
た人を含む)は、黒幕系であるがゆえに、シオニズムに反対だった。
> シオニズムは、最初に考えたのは西欧のスファラディ系の知識人だったが、
それを支持した人の多くは東欧の貧しいアシュケナジ系だった。シオニズムは、
パレスチナにイスラエルを建国する運動へと発展する中で、貧しいが数の多い
アシュケナジ系の大衆が、ユダヤ人としての意識に目覚め、少数派の金持ちで
あるスファラディ系の黒幕的なあり方を批判する、という色彩をとった。シオ
ニズムは、ユダヤ人社会の中での「革命運動」であった。
> だが、革命とは政権(商権)の交代なので、ビジネスチャンスでもある。戦
いがあれば敵同士の両方に賭けておくロスチャイルド式の商法からいうと、シ
オニズムの革命家も投資の対象ということになる(実際、ロシア革命には、た
くさんのユダヤ人が先導者として参加していた)。また、政治活動をする者に
とって、大衆に敵視されないようにすることは重要である。ロスチャイルドが
シオニズム運動を支持したのは、妥当な選択だった。
>▼イスラエルを石油利権から遠ざけたサイクス・ピコ協約
> とはいうものの、中東のパレスチナに建国されるイスラエルが、大きな国に
なってしまうのは、ロスチャイルドだけでなく、ユダヤ系の商人全体にとって
好ましくなかった。建国後のイスラエルが強くなると「すべてのユダヤ人は、
欧州を捨ててイスラエルに集まれ」ということになり、黒幕として欧州で儲け
続けたいスファラディ系のユダヤ商人は、立場が弱くなる。
> だからロスチャイルドは、イスラエルの建国を支持する一方で、イスラエル
をなるべく小さな国として建国させ、そのころちょうど中東で採掘されるよう
になった石油の油田からも遠い場所のみを与えるようにした。
>▼「国際社会」に変身したロスチャイルド
> 前回の記事「行き詰まる覇権のババ抜き」に書いたように「国連」や「国際
社会」は、イギリスが世界を間接支配するための仕掛けである。
> 大英帝国は、第一次大戦を機に衰退が明確になるが、イギリスが衰退しても、
ロスチャイルドやその系列の資本家たちが世界で儲けることができるようにす
るために、英米が中心となる国際社会や国連が作られた。またイギリスは、自
国に近いアメリカを次の覇権国にすべく、アメリカの資本家を国際社会で儲け
られるように誘った。
> ロスチャイルドの世界支配は、覇権がイギリスからアメリカに委譲された時
点で、ロスチャイルド家という一族支配から、ロスチャイルド家によって作ら
れた英米中心の世界体制で儲ける人々のネットワーク(「国際エスタブリッシ
ュメント」あるいは「国際協調派」)へと進化した感がある。
> 「国際社会」も、その実態は彼らであり、実際の世界の人々の民意とは、本
質的に関係がない。米英の政府やマスコミも、このネットワークの中の組織で
あり、世界の民衆の世論は、米英中心の国際的なマスコミによって、扇動され
ている部分がかなりある。イスラエルの建国を制限し、建国後も国連のパレス
チナ分割案などでイスラエルに制限をかけ続けたのは、この国際エスタブリッ
シュメントである。
> 資源を持たず、パレスチナ人との関係という問題も抱えた、小さな国として
建国されることになったイスラエルの初期の政府(労働党政権)は「国際社会」
という巨人と戦うことを得策ではないと考え、むしろイスラエルが国際社会か
ら認知されることの方を重視した。ロスチャイルド家は、イスラエルの建国に
際し、国会議事堂その他の政府機関の施設などをいくつも建設・寄贈した。シ
オニストが小さなイスラエルで満足している限り、お金を出してあげます、と
いうわけだった。
>▼シオニストの反撃
> この建国当初の状態を変化させたのは、冷戦の進展により、イスラエル周辺
のエジプトやシリアが社会主義の側に寄り、それと対峙するイスラエルが親米
の国として注目され、1970年代からイスラエル系の勢力がアメリカ政府に
入り込むようになったことだった。
> 1970年代に入ると、近年になって「ネオコン」と呼ばれるようになった
イスラエル系の勢力が、国防総省などのアメリカ政府内で政策立案者として注
目されるようになった。ネオコンがアメリカの中枢に入り込んだ経緯は、以前
の記事「ネオコンの表と裏」に書いたとおりである。
http://tanakanews.com/d1214neocon.htm
http://tanakanews.com/d1219neocon.htm
> 1970年代まで、イスラエルは左派の労働党の政権が続いていたが、
1973年に右派政党が結集して新政党「リクード」を作り、77年には選挙
に勝ってベギン政権を作った。アメリカの中枢に入り込んだのは、イスラエル
の中でもリクード系の勢力である。
> 彼らは、79年のイランのイスラム革命後、強烈な反米国家となったイラン
に秘密裏に武器を送り続けるなど、中東におけるアメリカの敵を強化すること
で、アメリカが中東で常に難問に直面している状態を作り出し、その難問をイ
スラエルが解いてやることで、アメリカがイスラエルに頼らざるを得ない状況
を作り出した。
> こうした状況下、アメリカの中枢ではイスラエル系の勢力が、冷戦を推進し
ていた「軍産複合体」と連携して「タカ派」を形成することで力を持ち、それ
までアメリカの中枢で力を持っていたロスチャイルド系の「国際協調派」(中
道派)を押しのけていった。
> 次のクリントン政権は、国際金融を中心にした典型的なロスチャイルド的な
政権で、アメリカが経済的に世界を支配する構造を強化することでタカ派を排
除したが、1996年からの世界的な金融危機によってこの構想は崩れ、19
98年ごろから米国内では再びタカ派の論調が強くなり、次のブッシュ政権で
は2001年の911事件を機に、完全にタカ派が支配的になった。
>▼今後も続くロスチャイルドとシオニストの戦い
> こうしてみると、アメリカの世界支配をめぐる揺れの根本にあるものは、従
来の支配層だったロスチャイルド的な国際協調派と、それを倒してイスラエル
に対する抑圧を解こうとするシオニストとの戦いであると考えられる。
> 国際協調派は、国連を使ってイスラエルを何度も非難しており、イスラエル
は国連を全く無視している。そして、タカ派の影響力が強いブッシュ政権は、
国連や国際社会を無視して動いている。これらのことからも、ロスチャイルド
対シオニストの戦いが、アメリカ中枢を舞台に、今も続いていることが感じら
れる。
> 以前の記事「ネオコンは中道派の別働隊だった?」に書いたように、ネオコ
ンは、イスラエルの回し者ではなく、国際協調派の回し者であると感じられる
部分が今もある。これは、もしかするとネオコンと呼ばれる人々の中に、イス
ラエル支持者のふりをした国際協調派の回し者が混じっていたのかもしれない。
http://tanakanews.com/e0619neocon.htm
以上戦争版より抜粋↓
http://www.asyura2.com/0505/war71/msg/460.html
(私のコメント)
自民党内でも国際協調派が簡単に戦争派に圧倒されるとは思いません。拉致問題も日朝だけでなく、国内のタカ派と国際協調派の意向も複雑に駆け引きを絡み合いながら、こじれたりしつつ膠着も見せるでしょう。どうなるかは私も分かりませんので、偉そうに言えませんが。
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