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(回答先: 流産した革命・あるべき文革と文革の実態の乖離 投稿者 たかす 日時 2005 年 7 月 24 日 15:53:18)
毛沢東思想は 第三世界への影響が大きいと、たかすさんの指摘されたとおりです。
私は 毛沢東の考え方は、こちらで、毛派と行動をともにしてきた、又は行動を尊敬する人々、主に、難民、貧しい国からの移民、そして、豪州の共産主義者から聞いたものなのです。だから、彼についての批判はあまり耳にしませんでした。
ラテンアメリカからの難民、インド周辺の国からの難民、毛派の人は、トルコやUSAの共産主義者（違法だが）と、地下で繋がっているのですね。彼らの発行する新聞を読ませてもらいました。
彼らがなぜ、それほど毛沢東思想を尊敬するのか。というと、私は ひとつには、その思想でとにかく実際、机上の空論ではなく、支配階級を倒したからだと思います。
そして、底辺を生きていた小作人が、権力を握ったことではないかと思います。
それから、武力革命を容認していること、これも大事な要素です。
ラテンアメリカ、特に先住民インディオの苦しみは、話をきいていると本当にひどいようです。
彼らは、小さい頃から、カトリック教の教えで育ちます、当然、それらは、彼らを受身にし、キリスト教の権威（ヨーロッパ）にそむくことは、絶対しないようになり、自分らを支配する地主、政府、アメリカ帝国主義を批判することから 目をそらさせますね。
親から、キリスト教の教えにそむくと地獄へ行くと 幼い頃から教えられ、少しでも教えをまもらなかった日は、地獄へ落ちることが頭から離れず、夜も眠れなかったと言います。
そういう自分を キリスト教、（カトリック）から解放したのは、毛の教えだと、色々な人が言います。 というより、毛の教えを参考にした人が キリスト教になってしまい、抑圧と圧制に苦しむ小作人たちを、説得して、キリスト教をやめさせるのです。
もうひとつは、彼の徹底した、階級の考え方ではないでしょうか。
ここアジア版では、日本軍にひどい目にあった、中国や韓国、朝鮮の話題が多く、侵略した国の責任の話もよくあります。
私がそれを読んで思うのは、今現在、祖国が残った中国、朝鮮半島の国々でさえ、ここまで、うらみが残るのに、国、文化、仲間を奪われてしまった人々の悲しみ、いかりはいかばかりか、と。先住民と言われる人々がそうです。アイヌもそうでしょう。
南太平洋のポリネシアは、すべて奪われました。私の第二の祖国（と思っている）、ニュージーランドのマオリも、常に複雑な気持ちで暮らしています。 アボリジニーの声など、国際社会の誰がきこうとしているでしょう。いえ、ポリネシア人の声だって、ネイティブインディアンもです。
彼らは、イギリス人よ、出て行け、といっても、それは、いかにむなしく、実現不可能か知っています。でも、彼らの多くは貧しく、絶対に、白人とは、対等でないことも知っているのです。大学でしか、学べない、難しい理論なんてわかるはずがないのです。
ルーツも誇りも失い、無気力のまま、何をうらんでいいのかわからず、生きていくしかないのです。
しかし、彼らに生きる希望を与える思想、それが毛の思想だと（聞きました。）
自分達が貧しいのは､隣に住む、白人のせいではない。、貧しい彼らも仲間だと。
人種ではなく、民族の違いでもなく、経済格差、それを生むシステムこそ、自分達の敵である。
こういうきっかけで、毛沢東思想を学ぶ先住民は増えるのです。
彼の思想を知って、ギャングから足を洗った、マオリを何人もしっています。
アフリカ系アメリカ人も、イスラム教とともに、毛沢東思想は人気があるようですね。
やはり、白人をうらんでも、どうしようもない現実、どうして自分達は生まれた時からこんなに、貧しいのか、自分が一生懸命勉強しなかったからではない、人種じゃない、と刑務所の中で学ぶようですね。生きる力を与えるのです。敵が誰だけ、見えてくるからでしょう。
彼の考えは貧しい人ほどひきつけます。
毛沢東は批判されるところもあるでしょうが、彼の打ち立てた、Mao Philosophy､ （彼らはそう呼びます。）は、本当に魅力的なんです。
彼の行った罪を探ることは、大切ですが、実際、なぜ彼の思想が、これほど貧しい人を、命をかけて抑圧者と闘うことに駆り立てるほど魅力的なのかを 考えていくことも、同時に重要なことであると思います。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。