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(回答先: 「アロヨ危機」小康状態 カトリック教会辞任要求せず 議院内閣制へ憲法改正約束 【産経新聞】 投稿者 愚民党 日時 2005 年 7 月 12 日 05:17:26)
アロヨ氏の辞任「求めぬ」 カトリック司教協議会
11日、マニラ郊外で「さよならグロリア(アロヨ大統領の名前)」と書かれた張り紙付きの帽子をかぶって大統領辞任を求める人たち=AP
【マニラ=秦忠弘】昨年5月のフィリピン大統領選での不正疑惑をめぐってアロヨ大統領に対する辞任要求が強まるなか、同国カトリック司教協議会が10日、「大統領に対し辞任を求めない」とする声明を発表した。しかし、国軍や警察内部の一部には自発的な辞任要求に応じない現政権の転覆計画を企てているという情報もある。一方でラモス元大統領が、国軍などの政治介入を避けるため、アロヨ氏の「潔い退陣」案を勧告するなど情勢はなお緊迫している。
●軍・警察、介入の情報も
フィリピンは国民の8割以上がカトリック教徒で、カトリック司教協議会は大きな影響力を持つ。10日の声明では「(疑惑の)真相究明委員会の設置や弾劾要求の提出は福音書に反しない」とし、真相解明も促した。
記者会見した大司教らからは「我々が辞任要求すれば、決定的な影響を与えてしまう。聖職者に大統領に辞任を求める権限はない」「混乱を恐れた」などの意見が出た。
政治評論家トニー・ガトマイタン氏は「司教協議会は論争を避けた。辞任要求が出ると思われていただけに、声明は短期的には、辞任要求に応じない大統領を利するだろう。しかし、大統領に不満を持つ人々の動きがこれで妨げられることはない」とみる。
一方、国軍や警察の首脳部は、部下に対して、政治への不介入を訴え続けている。しかし情報筋によれば、若手将校や警察官の中には、現政権には汚職・腐敗の体質があるとして、周囲からの辞任要求に応じないアロヨ大統領らに強い不満を持つ者が多くいるといい、彼らが転覆計画を進めているという。
これに対し、アキノ政権下で主に国防相として7回のクーデターを未遂に終わらせたラモス元大統領は10日、国軍や警察に対し「暴力的な行動をしないよう」強く促した。
ラモス氏は、辞任要求に応じないアロヨ大統領に「潔い退陣」を勧めるシナリオを提示。連邦制と議院内閣制への移行を柱とする改憲を来年行い、選挙を実施して新しく選ばれた議院内閣制の首相の下で新政府を発足させるよう求めた。アロヨ大統領はこの1年の間に退くというものだ。
ラモス氏は10日、タイの国際会議に出席するためマニラを離れたが、その際、「現政権は(私が帰国する)15日までは存続するだろう。それから数週間も。なぜなら政権は私の勧告に従うだろうから」と語った。
http://www.asahi.com/paper/international.html