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(回答先: 対北制裁 安保理付託へ日米協調 「6カ国」困難 月末にも手続き (産経新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 5 月 05 日 16:29:03)
北核の安保理付託、カウント・ダウン始まったか
http://japan.donga.com/srv/service.php3?bicode=050000&biid=2005050695178
MAY 05, 2005 22:50
北朝鮮の核問題が「重大局面(critical juncture)」に一歩近づいたように見える。
北朝鮮が核問題解決に向けた6者協議の再開を拒否し続け、核兵器保有宣言に続き、核実験まで準備しているという観測が出ているなか、米国など国際社会は、北朝鮮核問題の国連安保理付託を準備している。
場合によっては、米国が北朝鮮・寧辺(ヨンビョン)核施設への爆撃を検討したことで、韓半島に戦雲が漂った94年のような危機的状況が再現される可能性も排除できないのが実状だ。北朝鮮核問題を巡る94年の1次危機と現在の危機を比べてみる。
▲何が同じで違うのか〓94年のクリントン米政権は、北朝鮮が「核燃料棒の抽出」という限界ライン(red line)を超えるや、直ちに北朝鮮核問題を国連安保理に付託し、国際原子力機関(IAEA)理事会は、対北朝鮮制裁の決議案を採択した。
05年5月現在、北朝鮮の核の脅威は、94年に比べてさらに深刻な状況だ。北朝鮮の主張どおりなら、北朝鮮はすでに8000本の燃料棒をすべて処理し、12〜14個の核兵器をつくることができるプルトニウムを保有したことになる。米国は、北朝鮮が高濃縮ウラン(HEU)計画を稼動中だと指摘している。何よりも北朝鮮は、自ら核保有国であると主張している。
米国内で6者協議無用論とともに、北朝鮮核問題の国連安保理付託の主張が力を得ているのもこのためだ。
1次と2次危機の発端には、違いがある。1次危機が北朝鮮の「プルトニウム」抽出で始まったのに比べて、2次危機は、HEUを利用した核兵器開発が直接的な原因になった。無論、基本的な対立構図が、米国の非拡散防止と北朝鮮の核保有追求という点は同じだ。
ただ、この間に国際環境はかなり変わった。政府のある当局者は、「1次核危機の時は外部者だった中国が、現在は積極的に仲裁役を自任していることが、最大の相違だ」と話した。そして「中国の胡錦涛国家主席を含む中国の第4世代指導部は、過去の中国政府とは違って、北朝鮮の立場に一方的に同調する代わりに、北朝鮮に国際社会の憂慮を解消するように要求している」とつけ加えた。
▲北朝鮮核問題が解決されない理由〓にもかかわらず事態解決を困難にしているのは、北朝鮮と米国指導部の妥協のない衝突のためだ。
外交安保研究院の尹徳敏(ユン・トクミン)教授は、「確固たる意志を持って、北朝鮮の核開発を阻止しようとしたクリントン政権に比べて、ブッシュ政権はレッド・ラインを明確にせず、解決を急がない面がある」と話した。
文正仁(ムン・ジョンイン)北東アジア時代委員長も最近、「米国は、北朝鮮を相手に交渉らしい交渉をしなかった」と述べ、北朝鮮核問題解決のための米国の交渉態度を問題視した。
94年の核危機の際、危機が最高潮に達した時に北朝鮮を訪問したカーター元米大統領に、当時金日成(キム・イルソン)主席が「核凍結」の意思を表明し、解決の糸口を見出すことができた。米朝は、その年の10月に米朝枠組み合意を通じて、北朝鮮の核施設を凍結する代わりに、軽水炉を提供することで合意した。
これと関連して、統一部の当局者は、「現在は、北朝鮮で強硬派の声が力を得ていて、妥協の余地よりは、強硬に進める雰囲気が広まっているようだ」と述べた。
▲安保理付託に進むのか?〓ソウル大学国際大学院の辛星昊(シン・ソンホ)教授は、「『6者協議に意味があり、対話を通じた解決の可能性があるのか』」と誰かが質問したら、『絶体絶命の危機状況だ』と答える」と話した。
外交部のある当局者も、「米朝が従来の立場を変更する可能性が極めて低いという点で、交渉による妥結は難しいのが現実的な回答だ」としながら、「安保理付託による制裁論議などを通じた緊張の高まりは、避けられないだろう」と話した。
政府当局者は、「政府が悩まなければならない部分は、危機状況が高まる時に、それに対する管理という面だ」としながら、「米国との協力を強化する一方、北朝鮮との対話の窓口を1日も早く修復しなければならない」と話した。