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(回答先: アフガンとイラクを軍事攻略したアメリカの秘められた意図を探る 投稿者 外野 日時 2005 年 5 月 03 日 08:50:09)
またしても北朝鮮のタイミングのよいミサイル実験。同じようなことはこれまで幾度も繰り返された。
朝鮮日報（韓国紙）も「核実験説の後にミサイルを撃つ北朝鮮の心中とは」 http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2005/05/02/20050502000075.html と題した社説を出し、心中をはかりかねている様子だが、核実験説以外にも、２日に開幕のＮＰＴ再検討会議、また改憲論議が進んでいる日本での今日３日の憲法記念日にも影響を及ぼすものだ。
何故マイナス要因ばかり生むことをやるのか。……
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『「神の国」の崩壊』有田芳生著（1997年09月刊）より
…（略）…
息子金正日の教育まで託す
日本の統一教会員たちが北朝鮮で経済活動を行うきっかけとなったのが、九一年十二月の文教祖と金主席の会談である。文教祖の北朝鮮訪問の目的は、生まれ故郷を訪問すること、さらに統一教会グループと北朝鮮の宗教、思想、教育問題および経済協力の協議をするためだとされていた。九一年十一月三十日、香港から北京に到着した文教祖一行は、北京国際空港の貴賓室で北朝鮮の金剛山国際グループの朴鍾根社長から、金達玄副首相がサインした招請状を受け取った。文教祖一行は北朝鮮の専用特別機で平壌に到着。十二月一日に金副首相、六日には金主席との会談を持った。
金日成主席との会談では、離散家族の再会、核査察受け入れ問題、南北首脳会談の可能性とともに、経済問題で次のような合意があった。「海外僑胞をはじめとするすべての国家の対北朝鮮経済投資を歓迎し、軍需産業を除外した北朝鮮の平和的経済事業に統一グループが支援する大原則に合意した」
「報道はされていませんが、会談のなかで文先生から北朝鮮でホテルを経営したいという話が出されました」（統一教会幹部）
統一グループによる支援こそ観光名所・金剛山でのゴルフ場やホテル、レジャーランドの建設、豆満江自由経済貿易地帯への投資、そして普通江ホテルの経営だったのである。「当時、北朝鮮側は文教祖を受け入れる条件として一億五千万ドルの献金を求めました。ところが文教祖は、総額で三十五億ドルの援助を約束したのです。金日成が文鮮明の北への入国を認め、会談をもったのもお金を出してもらうためです」（韓国政府筋）
会談では、金日成主席が文鮮明教祖に、息子である金正日氏の教育まで託すという「遺言」めいた話にまで及んだという。統一教会の大江益夫広報部長はこう語る。「文先生は『私のお兄さんになってください』と言い、金主席が『いいでしょう』と答えたそうです。そこで文先生が『私たちは義兄弟です。お兄さんに頼みがある。これからはあなたの息子（金正日氏のこと）の教育を私たちに任せてください』と言いました。金主席は『分かりました』と答えたんです」
金正日氏への「教育」が金剛山国際グループを通じて行う統一教会員たちの資本主義的な経済活動や投資ならば、文教祖は金主席との約束を充分に果たしている。
どこにある文教祖の「本音」
文教祖は北朝鮮の定州出身だ。故郷である定州を聖地とし、巡礼ツアーを行えば、いっそう神格化が図れる。宿泊はもちろん、普通江ホテルなど統一教会系の施設である。さらには北朝鮮にも一観光事業として外貨が落ちる。一石三鳥なのである。文教祖は金主席との会談の前日、定州を四十数年ぶりに訪れている。北朝鮮当局は、その直前に生家に入る進入路を拡張し、生家そのものを復元、増築した。したがって文教祖一行が到着したときには、まだペンキが乾いていなかったほどだ。
北朝鮮当局が率先して文教祖の聖地巡礼コースを設定したという指摘もある。「北側は定州にある文鮮明の生家が、万景台にある金日成の生家より大きくなってはいけないという条件をつけた。しかも文が強制労働させられた興南窒素肥料工場にも聖地であることを示す標識を立て、聖地巡礼コースにしたようだ」（呂永茂・慶煕大客員教授）
九一年八月に、文教祖は信者たちに「故郷へ帰れ」という命令を発している。「還故郷」と統一教会内部では呼ばれ、いまでも日本の信者たちの指針となっている。簡単に言えば、故郷に帰って職を持ち、稼いだなかから献金し、家族や知人を伝道せよ、という指令だ。「ホーム」といわれる共同生活が、財政上も困難となってきてからは、いっそう拍車をかけて「還故郷」が行われている。そのとき文教祖の北朝鮮（＝故郷）訪問が「お父様も還故郷をされた」と利用されているのだ。「文鮮明も年を取ってくれば故郷が懐かしくなるでしょう。しかも彼の故郷訪問が信者を励まし、さらに北に外貨を落とすことで影響力を発揮できるのですから」（韓国政府筋）
莫大な資金を提供するという文鮮明教祖と会談した金日成主席は、一カ月後に九二年の「新年辞」でこう語った。「お金のある人はお金で祖国統一の偉業に特色のある寄与をしなければなりません」
この演説が、金剛山国際グループや文教祖を意識していることは想像に難くない。社会主義国とて、理念を食べて生きていけるわけではないからだ。文鮮明教祖と統一教会は、そこに目を付けた。かつて声高に反共を叫んでいた文教祖は、北朝鮮と金日成主席を打倒の対象として、さまざまな非難を公言していた。
「我々は金日成に立ち向かうときも、毛沢東を攻撃するときも、ソ連を打倒するときも、すべて神の名によってなさなければなりません」
「自由世界と韓国の名をもって、金日成と共産主義国家らを打ち倒すために命懸けで闘いましょう」（ともに一九七五年六月七日、ソウルでの演説）
「北韓の金日成政権を倒して、南北を統一することができるのは、統一教会とレバレント・ムーン（文鮮明のこと）だけ」（一九八四年一月十五日、ニューヨークでの演説）
日本の統一教会信者でアジアプロジェクトに参加している者は、ここまであからさまでなくとも、この文教祖の「本音」を受け継いでいる。「朝鮮の南北統一」といっても我々はお金を使って北朝鮮を屈伏させるんだと教えられていた。そのためにアジアプロジェクトに献金するよう、古田さんからのファクスも送られてきました」（統一教会系企業で働いていた元信者）
アジアプロジェクトが結成されたのは、九三年二月二十八日。九二年の合同結婚式で韓国人と結婚した信者たちのうち、まだ韓国に行かない女性たちを中心に結成された。東京にある『世界日報』板橋工場二階の大広間に集められたのは約四百人。このときの様子を、参加した元信者はこう語っている。「古田さんは、このプロジェクトはお父様（文教祖のこと）の直接の主管にある、つまり直接指導しているんだと言いました。韓民族が納得する苦労をしなければいけないとも。教会がやっている中国のパンダ自動車、ベトナムのメコン自動車、そして北朝鮮の支援がアジアプロジェクトの目的だと。金剛山のスライドも見せられ、聖地巡りでは献金箱が置いてあるとも聞きました」。この「支援」が北朝鮮を「屈伏」させることを意味することは、統一教会員たちが共通して理解していることだ。
九四年の一月末、古田氏は文教祖の右腕である朴普煕氏、金剛山国際グループの朴敬允会長らとともに、北朝鮮の姜成山首相と会談している。北朝鮮での経済活動に、霊感商法を推し進めた張本人である古田氏が深く関与していることは疑いない。別の信者は、アジアプロジェクトの会議で、古田氏のこんな発言を聞いたという。「てっとり早く儲ける方法が霊感商法なんだ。霊に感謝する商法。素晴らしいネーミングだ。これまでどおり霊感商法が続けられれば上天井がないからいいんだけどね。いい商売を考えてください」
普通江ホテルや安山館、さらには近く建設される光明星ホテルを統一教会員が径営することは、「いい商売」を他に先がけることであり、統一教会流の金にあかした反共主義で社会主義国を「打倒」することなのである。
美名にすぎない「南北統一」
韓国の統一教会が発行している『史報』五・六月号は、北朝鮮政府が統一教会系企業に新たにホテル建設の許可を出したと報じている。金剛山に北朝鮮最大の観光スポットを作るが、そこに九百室ある最高級リゾートホテルを建設するというのだ。観光事業を先がけとして、今後、統一教会資本が北朝鮮に入っていく露払いの役割を果たす、と書かれている。この動きを、韓国の金泳三大統領が認めたという。金大統領が北とのあいだの統一教会ルートを利用しようというのが一つの理由。もう一つの理由は、北への資金は日本の統一教会から出されているから、失敗しても韓国経済に影響しないということだ。だが、日本の統一教会資金とは、霊感商法もふくめた信者たちの経済活動から成り立っている。普通江ホテルなど北朝鮮での統一教会員たちの活動が「南北統一のため」などというのは、単なる美名にすぎまい。
統一教会の大江広報部長は、北朝鮮に信者が行っていても「それは個々人の問題なので分からない」と答える。だが問題は、古田氏などが信者の信仰を利用して霊感商法などの経済活動を行い、その資金で北朝鮮などでの新たな活動を賄っていることではないのか。北朝鮮人事も統一教会からの指示として行われている以上、単に信者個人の問題ではすまされまい。
…（略）…
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ひとこと
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/135.html
投稿者 外野 日時 2005 年 2 月 11 日
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。