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何事も米国に任せっぱなしで手を引かれてゆく子供の様な「日本」に愛想をつかせて半ば見放したと言うところの韓国、チャイナそして北朝鮮であろう。
「日本人拉致問題」をきっかけにして北朝鮮との国交回復のチャンスを逃し、何人もの帰国と言う一定の成果が上がっているにも拘らず、対立関係を北朝鮮との間に深めていることは全くの外交交渉下手というほか無いのである。総て「対米追随姿勢」のなせるものであり、米国のせいではなく、日本人の主体性の欠如によるものである。
日本政局の目指しているところ、即ち子供っぽい願望としての「国連常任理事国入り」と「憲法改悪」を警戒し、「危険な国の日本」との認識を三国は確かなものとし、共有するに至っていると考えられる。
チャイナ、韓国、北朝鮮はアジア版EUを日本抜きで踏み出せる状況にあると私は考えている。彼ら自身の主観の実態は知らないが。
三国に台湾やベトナムそしてカンボジアを誘い込む事は出来るし、すでにインドも視野に入れているのではないか。
「台湾問題は在って無き様なものである」と私は考えている。
台湾には今ではかつての国民党のような「大陸反攻」の考えも準備もない。
これが無い以上は実質的に何の問題も無いのである。
米国のベトナム戦争敗北により台湾は見捨てられて幸福を得たのである。
大陸反攻を諦めて、経済先進国家になれたからである。
チャイナは香港を「一国二制度」として認めているのであるから、
台湾についても「一国二制度」と考えて、「名目的に中国国内」と考えて納得すればよいだけの事である。
一方、台湾は自らを「独立国の様なもの」と考え、チャイナに対しては「強力な自治権を行使して活動している地域」であると主張していれば良いのである。
お互いに経済的にはつながりは深まる一方である。離れて対立する必要はない。
軍事的に警戒しあって行くことは今の情勢下では必要であろう。
しかし、警戒以上のものは必要ではない。
チャイナが台湾に対して、「税金」を納めることを要求したり、「統治者」を受け入れるように要求したりしなければ、何の問題も無い筈である。
チャイナが無理な面子へのこだわりをしなければ何の問題も起きないし、またその様なこだわりをする必要はなかろう。
実質的に共同経済活動を推し進めてゆけばよいのである。
韓国も台湾もチャイナと共に歩もうとすれば、北朝鮮も喜んで共に歩もうとし、朝鮮半島の「二つの政府の下での統一の進化」が始まるだろう。
即ち、これ等の地域で「軍事的緊張」が無くなれば「アジア版EU化」は進むのである。
日本だけは、米国の「陸軍軍団司令部」を置かれて「米国の不沈空母」となり、国民のマネーはシオニズム帝国主義の為の「戦費」として全部を使われる運命を強制されている昨今の情勢である。
「日本はもう危険だから、離れて置き去りにしてゆこう」との三国の考えではないのか。
そのうちに南アジアのマレーシアやシンガポールなんかも三国に近づいてゆく可能背は高い。
米国としては、日本には「使える金」があるし、軍国化して傭兵化出来るのであるから日清戦争や日露戦争のように使って「アジア侵略」の戦略を立てることが出来る訳である。
日本はアジアを敵に回すのか否かと言う「重大な岐路」に立たされているのが実情である。
EUと米国は対立している。
今のままでは、日本はEUに対する英国の様な立場になって、
それ以上の、
アジア版EUとの対立関係に立つ事になるかもしれない。
アジア諸国は表面的な言葉よりも遥かに深くて広い視野を持っている事を日本人は知らねばならない。
「時代は風景ではない」のである。
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