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(回答先: EU勧告で大統領ら出国 キルギス政変、流血回避 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 3 月 27 日 21:09:25)
03/26 19:36 怒りあふれ、略奪が横行 キルギス、革命達成感なく
野党勢力による政権奪取で長期独裁政権が崩壊した中央アジア・
キルギス。だが政権交代で生活が急激に向上する保証はなく、国民
の間に「革命」を成し遂げた達成感は少ない。貧困から略奪に走る
若者も多く、市民は新政権に期待を抱きつつも明るい将来の展望を
見いだせないでいる。
「アカエフ(大統領)の家族ら一部の者だけが裕福で、市民は長
い間貧しい生活を強いられてきた。略奪はアカエフへの市民の怒り
の表れだ」
略奪に遭ったビシケク市中心部のスーパーマーケット「ベタスト
ア」前で同店の警備員ケンジュベクさん(23)がまくしたてた。
野党支持者らが大統領府を占拠した二十四日夜、数千人の若者ら
が同店に乱入。窓ガラスや陳列棚をめちゃくちゃに壊し、電化製品
や食料品、化粧品などありとあらゆる商品を盗み去った。アカエフ
大統領の家族が同店の実質経営権を握っており、格好の略奪対象と
なったようだ。
天然資源にも乏しいキルギスは農業と牧畜が主産業。あるタクシ
ー運転手は「南部の農家の暮らしは三百年前とさして変わっていな
い」と話した。
北部出身者中心のアカエフ政権に対する不満が強かった南部。そ
の南部出身のバキエフ大統領代行への人々の期待は高いが、同店の
清掃員アナラさん(40)は「大統領が代わったからといって月給
が上がる見込みは全くない」と沈んだ表情だ。
暫定政権をスタートさせたばかりのバキエフ大統領代行は、首都
の治安維持すら不十分で、国家の進路や将来像を国民に明確に示せ
ていない。「アカエフがいなくなれば生活はよくなるはず」。そん
な夢を抱いていた市民は現実の厳しさに直面した。
地元ジャーナリストは「アカエフ自身が辞任していないことや、
アカエフ派が一掃されていないことが人々を不安にさせている」と
指摘する。主要暫定閣僚や政府高官は依然、北部中心。政権は崩壊
したが、「富める北部」対「貧しい南部」の社会構造に変化はない
ためだ。
このジャーナリストは「アカエフ大統領の保護を受けた実業家ら
がスポンサーとなり、今後『反革命』勢力が組織される可能性もあ
る」と分析した。
アナラさんは「アカエフがきっぱり『辞める』と言えば略奪も起
きず、誰もが喜びを倍増させることができるはず」と語気を強めた
。(ビシケク共同=清水健太郎)
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