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(回答先: なぜ日本で統一教会の危険な正体を暴露し強調する人が少ないのか?! 投稿者 バルセロナより愛を込めて 日時 2005 年 3 月 21 日 03:43:01)
統一教会に関して何か調べようとする時の最大の問題は、尻尾がつかみにくいということだと思います。岸信介が国会でも「勝手に名前を使われただけ」で自分は統一教会と関係がないとシラを切り通したように、「付き合いで会合に出た」「名前を貸しただけ」と言い張れば、日本のメディアではそれで通ってしまうし、あえて突っ込むところもまずありません。
たとえば、1985年に出た『パソコン追跡 勝共連合』(青木慧 汐文社)という本の巻末資料「データ・ボックス3」にこういう記述があります。
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DB3
八〇〇人の関係者名簿
――所属組織と動向
西尾 幹二 文芸評論家、電気通信大学教授/勝共=『知識』に対談「『学歴万能』は終わった」(八四年夏季号)、「テレビはタレントの玩具か」(八五年四月号)など。アカデミー市民大学講座(八五年四月三日)講師「欧米人から見た日本観の変遷」。
(『パソコン追跡 勝共連合』369ページ)
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『知識』とは統一教会の「世界平和教授アカデミー」機関誌です。著者の青木氏は自ら勝共連合の刊行物を定期購読されていたと書いておられるので、勝共連合側の一次情報源で確認した事実でしょうが、書店で売っていた雑誌でもなければ国会図書館や大宅文庫に行って確かめるというわけにもいきません。機関誌の対談記事や会合の講師に出たことも「呼ばれたから行っただけ」と開き直られたらそこまでです。決定的な証拠をつかまえるには相当な苦労が要ると思います。
[日本のメディアでの統一教会の扱いの流れ]
1992 佐川急便事件 金丸信議員辞職
韓国で合同結婚式 山崎浩子・桜田淳子が参加
1993 金丸信 脱税容疑で逮捕
内閣不信任案可決
衆議院選挙 自民過半数割れで野党に転落
細川内閣発足
ワイドショーで連日統一教会ネタ
山崎浩子 TBSで統一教会脱会記者会見
1994 自社さきがけ連立 村山内閣発足 自民党10ヶ月で与党復帰
松本サリン事件
1995 地下鉄サリン事件
自民党が野党に転落してから、統一教会の霊感商法などがさかんに取り上げられたので、一時は「統一教会ネタ解禁」かと思われたのですが、メディアが芸能ゴシップと霊感商法の範囲から手を広げず、政界への食い込みなどには言及したがらないようでした。そして自民党の与党復帰の頃から、今度はオウム叩きにシフトしていきます。当時この流れに違和感を持った記憶があります。今までこのあたりを指摘した文章を見かけなかったので、ここで記録に残しておきたいと思います。