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□英国が伝えたレバノンのシリア支援デモの様子、チェチェンのマスハドフ殺害の感想 [アラブの声ML]
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/message/453
英国が伝えたレバノンのシリア支援デモの様子、チェチェンのマスハドフ殺害の感想
みどりです。
おそらく日本のメディアではたいして大きく扱われないと思われる、しかし、かなり重要なレバノンの現況とチェチェン大統領マスハドフの殺害について、夕べのBBCニュースを見ての感想と情報です。
以下は斉藤さんの [アラブの声]ML450号のコピー&ペーストですが、夕べのBBCニュースでの報道を見る限り、ヒズボラが主催した昨日のデモの参加者は「レバノンの公式筋」が伝えるように「150万人」ぐらいはいたように思います。BBCのニュースはアメリカのメディアとは異なり、広場に集まった群衆を鳥瞰する映像や群衆をバックに現地特派員が地上からレポートする映像が使われていました。ロンドンの200万人デモのときの映像やノッティングヒルカーニバル(毎年200万人ぐらいの人出)の際の鳥瞰映像などを思い出しながら見ていましたが、少なくとも100万はいるなあ、というのが我が家の感想です。
** 中略 **
夕べ届いた朝日新聞衛星版ではこのデモはほんの数行の短信扱いで、デモの規模もかなり小さく書かれていました。朝日新聞はカイロに特派員がいるので大群衆がうねるようなデモの映像を見ていないわけはないのですが、小さく扱いたい意図があるのでしょう。そうでなければ目が節穴か。
サンデイタイムスではレバノンの政変が特集になっていて、ピープルズパワーが硬直した政治を動かした、ベルベット(チェコ)、オレンジ(ウクライナ)に続くシーダー(レバノンの国旗に描かれている杉の木)革命だ、やれデモクラシーの勝利だ、といった感じでした。で、なんだかんだ言っても、ブッシュがやったことは悪くはなかったんではないか? 中東にデモクラシー・ドミノが始まったのではないかといった方向に話を進ませようとしているかのようです。これは、保守系の他の新聞でもテレビでも同じです。朝日新聞も消極的とは言え、結果的にはこの方向を支持していることになるのではないでしょうか。
一方、ハリリ殺害現場から数百メートルのところに居住し、殺害直後に現場に駆けつけたロバート・フィスクは一昨日のインディペンデント紙で、ヒズボラが企画する昨日のデモのことなどにふれながら、シリア軍の撤退を必ずしもレバノンの人々すべてが両手をあげて喜んでいるわけではないことを伝えています。内閣退陣を求めたときには確かに宗教を超えた連帯が国民のあいだにあったが、その勢いに乗って進められ
ているシリア軍の追い出しデモは、あきらかに顔ぶれが異なるとのことです。
フィスクの心配が杞憂に終わればいいのですが、もしかするとシリア軍の押さえのなくなったレバノンで再び内戦が始まるかもしれませんし、そうなればイスラエル、パレスチナ、シリア、イラク、エジプトそのほか、一触即発の周囲の国々に悪い影響が波及するでしょう。火種だらけの中東に自国軍を送り込んでおきながら、すべてのジャーナリストを引き上げ、ことを小さく扱おうとする日本のメディアはどうかしてい
ます。
続いてマスハドフ、脈絡ない展開。
ロシア軍によるマスハドフ殺害のニュースが夕べのトップニュースでしたが、加減が悪くて寝ていたので最初のほうを見逃しました。テレビのスイッチを入れたらいきなりチェチェンのニュースをやっていたので、何があったのか見当がつかず、マスハドフが望んでいたようにヨーロッパがあいだに入って和平交渉でも始まったのかと思いました。
チェチェン独立派のなかでも武闘派のバサーエフではなく穏健派のマスハドフを殺してしまったということは、ロシアはチェチェンとの和平交渉のチャンネルを完全に切ったということです。とっさに、イスラエルがヤシンをミサイルで暗殺したときのことを思い出しました。遠からず、ロシア人を巻き込む破壊行為が発生し(バサーエフが起こしたとされるでしょう)、それをきっかけにしてロシア軍はチェチェン一掃をさらにすすめることが予想され、逃げ場もなくチェチェンに留まる人々のことが気の毒でニュースを見ながら泣けてきました。
** 後略 **
【上記はロンドンに滞在される藤澤みどりさんからの便りです】
****
【世話人の蛇足】レバノンの人口の1/4が参加したデモという表現が使われています。無論同国の歴史上最大規模です。レバノンの人口は378万人。道路が車で溢れ大変だった様子。如何なる理由があるにせよこれに驚かないほうがおかしい。
【短報】
*サダム拘束劇に参加したレバノン出身の元米兵:拘束日は12/12で13日ではない。穴ではなく農家で拘束。護衛は激しく抵抗しなかったが、サダムは拳銃で20発以上発射。アラビア語で降伏を呼びかけると「お前たちが米国人だったなら発砲していたが」と拳銃を投げ出した 「サウジのアル・マディーナ紙 → UPI」
* アルゼンチン大統領、イスラエルに自由貿易協定締結支援を約束 ブラジルやウルグアイ、パラグアイ、ペルーなど南米大国との自由貿易協定締結をも約束 アルゼンチンはシャロンがユダヤ人居留民を最も呼び寄せたい国 4年前に大量のユダヤ人がイスラエルから深刻な不況下のアルゼンチンに移住した 「イスラエル放送」
*イスラエルのマアーレフ紙、処刑宣告宣告されたパレスチナ人スパイ15人の保護をシャロンに要請 アッバース議長は反逆罪で15人を処刑する判断をイスラム諸国で行われているようにエルサレムのムフティー(イスラム法を解釈してファトワーを発する法官)に委ね、処刑が承認された 同紙は同法官の権限剥奪も主張
*スーダン政府が仏トタル社と石油利権協定を締結しているのに、スーダン解放人民運動(南部の反乱組織で先頃政府と和平調印した)が英社と新協定を締結したので最初の
軋轢発生
*イタリアの公共テレビ:米軍発砲の真の標的はズグリナ記者 だが彼女は事態鎮静化を図る伊政府の圧力で後退した様子
*ヨルダンで妻側からの離婚(全権利を放棄。2001年施行の家族法の修正法)が2年で3倍増 「ヨルダン通信→ロイター」
アラブの声ML 齊藤力二朗
http://groups.yahoo.co.jp/group/voiceofarab/
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レバノンのヒズボラ、「親シリア」で10万人デモ ─ (日経新聞)
http://www.asyura2.com/0502/war68/msg/213.html
投稿者 天木ファン 日時 2005 年 3 月 09 日 08:46:13: 2nLReFHhGZ7P6
チェチェン独立派指導者、マスハドフ氏が死亡 (asahi.com)
http://www.asyura2.com/0502/war68/msg/210.html
投稿者 彗星 日時 2005 年 3 月 09 日 04:49:35: HZN1pv7x5vK0M
マスハドフの死は深読みするべきでしょう。
http://www.asyura2.com/0502/war68/msg/244.html
投稿者 Sちゃん 日時 2005 年 3 月 09 日 21:40:40: 4kC3WMVanvmF