現在地 HOME > 戦争68 > 146.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: Re: 教育の場に自衛隊 投稿者 かぜ 日時 2005 年 3 月 07 日 00:57:04)
「高校の延長みたいなもの。自衛隊に!」 2004/07/18
http://www.janjan.jp/living/0407/0407166916/1.php
徳島県の県立学校に長年出向している行政職員が、こんな話をしてくれた。
ある朝、その日の日程に自衛隊説明会とあるので、これっておかしいのでは? と疑問をあげたところ、校長いわく「私も問題があると感じ、3年生担当の先生たちに再検討をお願いした。そうしたら『3年生全員に聞かせても参考になる、同じようにやってる高校もある』ということでやることに……」と、本意ではなさそうな顔を見せていたという。
納得できなかったが、もう決定していたこと。それならと、その職員は生まれて初めて自衛隊説明会というものを見聞に行った。
最初に30才前のパイロットが話をした。
「高卒で航空学生になった。航空学生といっても、高校の延長のようなもの。英語とか物理、化学とかを学ぶ、体育の授業もある。これも高校で運動部をやっていた人にはキツイものじゃない。自衛官の階級は下から3士、2士、1士、士長、3曹……とある。士長まではアルバイトみたいなもの、クビになることもある。3曹以上が、いわば正社員。たいていの人は3曹になる。みなさんが自衛隊に入っても、すぐイラクへ行け、なんてことはない。全国あっちこっち行ける。けっこう楽しい。先輩もやさしい」
次は年輩の人の話。
「いま給料の話が出たんで彼に聞いたら、50万円だそうです。わたしは53才だけど、それより低い」「パイロットは給料もいいし、かっこいい。みなさんも裸眼視力が0.6以上だったら、挑戦してみて……」
そして、その53才の自衛官はパワーポイントを使って説明した。
「まず自衛隊の役割は平和と安全を守ること。(風水害への出動や東チモールでの給水活動の写真)。自衛隊は自分を十分活かせる場所、多様な職域・職種がある。資格を取るのにいい。たとえば大型トラックの免許。自衛隊の身分は特別国家公務員。それにふさわしい規律、しめつけがある。そこがちょっと鬱陶しいところ」
「自衛官になるのは色々なコースがある。防衛大学は月10万7600円の学生手当が出る。看護学生は月15万9800円、航空学生は月15万9600円。食事付きの宿舎住まいだから、給料はみなこづかいにできる。高卒で多いのは一般曹候補学生、曹候補士、2等陸・海・空士の3コース。すべて幹部自衛官への道も開かれている。年1回昇給。ボーナスは年2回。完全週休2日、年末年始など休暇制度がある。自分を試すとか身体をきたえるのにいいところ」
そして話の最後に「自衛隊に興味があるひと、手をあげて」と問いかけに、一人の男子生徒が手をあげた。
私が教員なら、自衛隊には入らないよう本人・親を説得する。しかし、この就職難の時代、納得させるにはかなりエネルギーいるだろう。親が説得できないほど思い込む子が増えるかもしれない。かつての軍国少年のように。
徳島県では1960年に、高校教員組合は御用組合に変質した。歴代委員長はすべて校長になってるし、日の丸・君が代なんてあたりまえの世界。
それでも、ここまでおおっぴらに自衛隊を高校に受け入れた例は、今まで聞いたことがなかった。
(こんどうひでとし)