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(回答先: 最近の中東情勢から3/1:パレスチナ評議会の反対で大幅となった内閣改造 (畑中美樹) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 3 月 02 日 07:30:30)
パレスチナ支援会議
『治安強化』進むか和平
ブレア英首相の国際的な呼びかけで一日、ロンドンで開かれたパレスチナ支援会議。先月二十五日のイスラエル中部テルアビブでの自爆テロが、会議に影を落とす中、アッバス・パレスチナ自治政府議長は世界に「テロ取り締まり強化」を宣言。米主導の治安調整グループの設置でも合意し、とりあえずは米国の関与による中東和平への展望を開く形となったが…。 (ロンドン・沢田敬介)
■総選挙にらみ
アナン国連事務総長をはじめ、ライス米国務長官ら三十カ国・機関の外相級が顔を合わせた国際会議場周辺には、巨大なコンクリートブロックが積まれ、会議関係者以外の接近を阻んだ。近くでイスラム教系政治団体の約百人が集まり、「アッバス議長は米国の操り人形だ。パレスチナを売り渡すな」と抗議の声。
イスラエル寄りの立場をとり続けたブッシュ米政権に、パレスチナ住民らイスラム系の人たちの不信感は根強い。その逆風を突いて、米政府を支援会議に深く巻き込むことこそが、今回の会議を仕掛けたブレア首相の真の狙いだった。
ブッシュ政権には、アッバス議長を見捨てた“前科”がある。
二〇〇三年に故アラファト前議長の排除を画策、新設の自治政府初代首相に就任したアッバス氏を担いだ。米国が主導する中東新和平案(ロードマップ)推進のため、ブッシュ大統領、シャロン・イスラエル首相との三者会談まで開いた。
しかし、アッバス氏にアラファト前議長を封じる力がないとみるや、肩入れを急速に緩めたのだった。
〇三年一月、今回同様にロンドンで中東和平会議を主催しながら成果なく終わったブレア首相。イラク戦争以来、人気の低落に歯止めをかけたい首相にとって、会議後、中東情勢が短期的にでも好転すれば、五月と予想される英総選挙での追い風が期待できる。
■米中将が訓練
「かつてないほど(中東和平に向けた)明確な台本が書けた」
会議後の会見で、ブレア首相の表情がはじけた。イスラエルに強い影響力を持つ米国を、国際支援態勢に組み入れた満足感が見て取れた。
和平の芽が見え始めるたびに発生し、イスラエルを硬化させてきたパレスチナ過激派による自爆テロ対策の要として、新設する治安調整グループの中核を米国が担当。今回の会議の目玉となった。
米政府任命のウォード中将が「治安調整官」としてパレスチナ治安部隊の訓練などを行い、エジプト、ヨルダンなど支援国間の調整にも当たる。「治安」以外の重点分野だった「経済開発」などが欧州中心の既存部会の活性化にとどまったのとは対照的な、治安への強い取り組みだ。
■ぬぐえぬ不信
一方、米国のライス長官は「パレスチナとイスラエルとの和平への展望が、近年で最も期待できる状態になった」と会議を総括。パレスチナにテロ組織の徹底取り締まりを、イスラエルにもテロ報復の自制を求めて、米国務長官としての自身の存在感をアピールした。
もっとも、支援会議に参加せず、外からその結果を注視していたイスラエルのシャローム外相は「パレスチナ自治政府が、テロの基盤解体に戦略的な決定を下しているようには思えない」と述べ、懐疑的な見方をぬぐい去っていない。
国際的な支援を得た形のアッバス議長にしても、ロードマップ履行のため、テロ対策を本格化すればするほど、「親米的」と反発する過激派をかえってテロに走らせる危険が高まる。和平協議本格再開への道は決して平たんではない。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kakushin/20050303/mng_____kakushin000.shtml
マフムード・アッバス(アブー・マーゼン)の担うもの
フセイン・アガ(Hussein Agha)他 訳/萩谷良、斎藤かぐみ (Le Monde )
http://www.asyura2.com/0502/war67/msg/800.html
投稿者 愚民党 日時 2005 年 2 月 26 日