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□レジスタンスと自決の権利 [イラク情勢ニュース]
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URUKNEWSイラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2005/02/26(土)
[飛耳長目録 today'snewslist]
☆レジスタンスと自決の権利
Iraq’sRighttoResistanceandSelf-Determination
ByGhaliHassan
☆イラクの女性が置かれている状況をめぐって
BaghdadBurning Friday,February18,2005
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☆★イラクにはレジスタンスと自決の権利がある
Iraq’sRighttoResistanceandSelf-Determination
ByGhaliHassan
インフォメーション・クリーニング・ハウス 2月25日
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http://www.informationclearinghouse.info/article8164.htm
イラク侵略と占領は計画された<帝国の征服>であり、大量破壊兵器や
9・11の攻撃、あるいはイラクの「解放」とは何の関係もない。それはまさしく
口実であって、偽りであったことが何度も証明されてきた。イラクに対する戦
争は1990年に始まって、今日も続いている。2003年のイラク侵攻は無防
備の国を物理的に占領する始まりにすぎなかった。占領の目的は明らかで
ある。石油を含むイラクの天然資源開発を支配し、イスラエルの中東におけ
るシオニズム政策を支持するためである。
ここ2年間、イラクにおいて米国と同盟国は、イラク国民に恐怖を与え、彼ら
の自決権を否定する政策に従ってきた。英国および米国軍によって、イラク
人家族と諸個人に対する無差別的で荒っぽい攻撃が続けられている。イラク
人男性と女性、そして子どもも毎日逮捕され、拘留されている。彼らは脅迫と
拷問、レイプに支配さ入れ、多くの場合、イラク人は米軍および彼らの雇った
外国人傭兵の手で殺害されるか簡単に抹殺される。いまだに何十万のイラク
人が拘留され、移動させっれている。何千人ものイラクの教授や知識人、学
者が殺害されてしまった。
さらに、占領軍はイラクの資源を略奪するのと同様に、イラク社会とイラク
の社会基盤を計画的に破壊し続けている。アメリカ(およびイギリス)の軍隊
が駐留目的でやってきたことは、今ではあまりに明白である。彼らは自発的
にイラクから撤退することはない。撤退を迫らなければならないのである。
米軍はベトナムでも自発的には撤退せず、大衆的で全国民的なレジスタン
ス運動によって撤退が迫られたのだった。似たように、イスラエル軍もレバノ
ンから自発的には撤退せず、イスラエルは民族的なレジスタンス運動によっ
てレバノン撤退を迫られた。
※ 訳註: レジスタンス運動は、Resistancemovement とRが大文字で
記されており、抵抗一般ではない。
アメリカのイラク占領を終わらせる唯一の方法は、占領に反対する大衆的
な抵抗である。イラクのレジスタンスは、それが独立したものであり、自分た
ち自身の力量に依拠しなければならないことを理解している。レジスタンスは
「反戦」運動の指導者や、左翼あるいはリベラルなエリートたちの戦争と占領
への「反対」について、決して錯覚すべきではない。彼らの「行動主義」は中
味のないスローガンであり、「何かを考え行動しなければならないというので
はなく、人々の良心を静めるため」の手段でしかないのである。それは帝国
主義陣営のプロパガンダの道具になっている。西欧流の「デモクラシー」は、
「楽しめる」ライフスタイルとしての行動主義を伴わず、むきだしの暴政となっ
ている。そこで彼らが、権利を奪われた民衆むけにオブラートで包んだ幻想と
精神安定剤を提供しているのである。
知的な欺瞞(ぎまん)の産みの親である『ニューヨーク・タイムズ』は、「反戦
運動」を不正確にも「第二のスーパー・パワー」と表現したが、それはいった
ん「衝撃と畏怖」というアメリカのテロが始まると、日光を浴びたアイスクリー
ムのように溶けてしまった。さまざまな形態があり、いわゆる「人間の盾」や
「反戦」活動家のなかには、米・英がバグダッドを攻撃しているとき、重要な秘
密情報を渡すことによって米・英軍と親密に協調する者もいた。彼らは戦争
が始まると、すぐに姿を消してどこにも見えなくなった。デモをしていても自国
の帝国主義政策と戦争に反対する理念に欠けていた証拠である。
いったん占領がおこなわれると、「反戦」運動と左翼、リベラルのエリートの
多くは「ブッシュにノー」の楽隊に飛び乗って、ジョン・ケリー支持に回った。
彼らの反対姿勢が値打ちのない偽物(にせもの)なので失敗すると判ってくる
と、今度は彼らは米国がでっちあげた違法なイラク選挙を支持する方向で動
いた。彼らの新しいヒーローは、アヤトラ・アリ・アル・シスタニだが、伝えられ
るところでは、彼が「米国を選挙に向かわせた」と言う。これは完全なウソで
ある。真実は、シスタニは早期の選挙と政権委譲という姿勢を撤回して、米
国が提案した選挙の引き延ばしを受け入れたのだった。さらに、シスタニは
米軍のファルージャへ攻撃と破壊を支持したという証拠がある。彼が病気で
ロンドンに行ったのは(アフマド・チャラビ同伴)、何千人ものイラク人が虐殺さ
れたのと同時であった。宗教指導者を操ることによって民衆を操ろうとするの
は、帝国主義の政策である。
そしてさらには、ファルージャの破壊は、「反戦」運動には違法な侵略戦争
に反対する姿勢と戦略が弱いという証拠となった。戦争を止め占領を終わら
せようとする彼らの運動は欺瞞である。このことについて議論するのは難しい
が、それは今日、重要であると思われる。「反戦」運動と左翼・リベラル指導
者のすすめる新しい戦術は、「内戦」を回避するために「良い」占領を求める
ものである。この種のアプローチは主流メディアで採用されており、米国の利
益になるように設計され、長期の暴力的な占領を合法化するものである。
別の形での「良い」占領の扇動者がクリスチャンの宣教師とNGOであり、
それは最も古く効果的な帝国主義の道具である。彼らは戦争あるいは危機が
あると、イラクばかりでなく、発展途上諸国のいたるところで騒いでいるが,
政府の責任を引き継いでいる。ほとんどの宣教師とNGOが西側諸国のもので
ある。彼らは人々の抵抗(resistance、小文字)の調停者となっている。彼ら
は民衆と外国の占領のあいだで「緩衝剤」となっている。インドの小説家アル
ンドハティ・ロイは、NGOについて正確に「仲裁者、解説者、まとめ役」と記述
した。彼女は言う−−NGOは「抵抗運動の活動家となるべき現地の人々を雇
用する資金を持っているが、そうする代わりに、さしあたって何かをして生活
の糧を稼ぐのに時間を割いている」と。
ファルージャで人質となった日本人の援助スタッフであるタカトー・ナホコは
あるインタビューで、「特に若者にとっては、仕事をつくることと子どもへの職
業教育は、彼らを市民兵の採用と反米運動から遠ざけるこことを助けると語
った」(マツモト・チエ、Zネット2004年10月6日付からの引用)。西側の「人
道的」援助ビジネスの背後にある哲学は、依存と受動性であり、「人道主義」
ではない。それでもなお、「善意のもの」と「悪意のもの」とを区別することは重
要であり、民間NGOの一部が戦争と占領の時期にも現地のコミュニティと一
緒に有益な仕事をしていることを記憶にとどめておくことは重要である。
米国の占領が不人気であり、暴力と破壊がイラク社会をおおっているにも
かかわらず、西側世界とくに米国においては、占領への反対は口にされず受
動的な状態を続けている。イラクで米国の残虐行為が続いていることは西側
世界ではアクビで迎えられている。ちょうどバートランド・ラッセルが、かつて、
「帝国主義国の市民が植民地の状況について知り、注意をむけるようになる
のは、いつも最後になってからである」と書いたように。
イラク社会の計画的な破壊と占領が始まって以来、西側世界の「反戦」運
動は、「原理主義者」による「暴力的な」レジスタンスを支持しないふりをして、
沈黙を守っている。この主張を広げているのは、不幸にも、占領軍とブッシュ
の右翼政府である。暴力は占領によってもたらされており、占領を終わらせ
るために戦っている人々によってではない。武力的な抵抗は、外国の軍隊に
よる乱暴な占領から生じているのである。祖国とその国民を守るために(侵
略者を)殺す人々が「テロリスト」呼ばわりされ、一団となって暴虐な統治を押
しつけようと殺人をしている者が西側「文明」の高貴な男たち(女たち)という
わけだ。アメリカの公民権が叫ばれたとき、キング牧師はこう言った−−「世
界で最大の暴力調達者である自分の国を最初に批判することなく、・・・抑圧
された側の暴力に反対する声を再びあげることは、私には決してできない」。
イラク・レジスタンスの原則的な目的に反対して、占領軍とともに行動する
犯罪分子がいる事実は強調されるべきであろう。イラク・レジスタンスのイメ
ージを歪めるこのような行為は、目的をもってレジスタンスの信用をおとしめ
るよう計画されたものである。イラクからのレポートは、違法かつ暴虐な占領
に反対して戦う合法的で大衆的なレジスタンス運動の歪曲されたイメージと
は相矛盾する。(MollyBingham、ボストングローブ2004年12月15日)。「イ
ラク・レジスタンスを軽視するのは誤りである」−−米軍人キム・ケスラン中佐
は2003年10月、『ウォール・ストリート・ジャーナル』にこう語った。さらに、
「もし誰かがテキサスに侵略したら、われわれは同じことをするだろう」とも付
け加えた。
レジスタンスの目的は、イラクから外国軍隊を無条件で撤退させることであ
り、イラクの主権を取り戻すことである。レジスタンスのなかに外国人がいると
いう証拠はない。外国人はむしろアメリカ、イタリア、ポーランド、イギリス、オ
ーストラリアの軍人である。もしレジスタンスと一緒に戦っている外国人がい
るならば、彼らはイラクの同胞とともに戦うことを歓迎されるであろう。ジョン・
ハワードのオーストラリア政府は、圧倒的多数のオーストラリア国民の意志に
反して、伝えられるところではアメリカ、日本、イギリスの「同胞」を「助けるた
め」に、イラクに450人の兵士を派遣する。それなのに、なぜ、イラク国民は
イスラムとアラブの同胞に助けを求めることはできないのか? イラク国民は
外国の侵略者に反対して、自分たち自身と自分たちの国を守るための合法
的な権利を有している。
国連憲章および数多くの国連決議によると、国際法はみずからの国の占
領を終わらせるために、「処置に必要なあらゆる方法」を用いて、不法な占領
に抵抗する国民の権利を保証している。レジスタンス勢力は、「支援を求め、
支援を受ける資格がある」のである。武装したレジスタンスはアメリカにおい
てイギリスに対して用いられたことがあり、フランス、ユーゴスラビア、ノルウェ
ーにおいてナチに対して用いられた。イタリアの判事クレメンティナ・フォリオ
は2005年1月24日、ミラノにおいて開かれた予審公聴会の裁判官をつと
め、彼によって下された歴史的は判決は米国の占領に反対するイラク国民
の闘争にもう一つの合法性を付け加えた。フォリオ判事は、被告人(5人の北
アフリカ人)はテロリストに分類することはできない」が、レジスタンス戦士であ
るという裁決をおこなった。彼女は言い渡した−−「戦士を派遣することによ
ってイラクで米占領軍に抵抗することはテロには当たらない」と。この判決は
イタリア法曹界の圧倒的多数によって支持された。
米国のイラク占領は失敗した。戦争前から始まっていた普通のイラク国民
の生活分野における基本的な改善さえ、今は見えなくなってしまった。多くの
イラク国民は、以前よりももっと生活苦と不幸が増えている。保健制度は悪
化し、イラクの社会基盤は崩壊しつつある。不安定と失業が危険レベルに達
しつつある。イラクの将来は、今日、イラク国民によって決定されるものでは
なく、腐敗した無能力な米国の政府によって決定される。アメリカが設置した
長期国外居住者と売国奴による傀儡(かいらい)政府は、中東地域を支配す
るのに新たな装いをアメリカに提供するのは誰か、そして誰が占領者により
良く奉仕するかをめぐって、その内部で互いに地位を争っている。
違法な選挙と結びついたアメリカの新戦略は、占領と国際化の外観を変え
ようとしている。そこでブッシュ政府は、新たな戦争を追求し操作するための
基本方針を持ちたいと望んでいる。アメリカはクルド民兵をもっと訓練し、小さ
くなった「有志連合」からの軍隊増派を要請しているところだ。この化粧用の
変化はお笑い劇のPRである。占領統治は、イラク国民の意志に反して、アメ
リカとイギリスの軍隊による占領を維持している。占領とは「自由」と「解放」で
はなく、占領とは抑圧と恐怖のすべての特徴を備えた暴政である。
その間に、英雄的なイラク・レジスタンスは臆病な自称アラブの統治者(実
際はアメリカから設置された)や、アラブ知識人の破産とは好対照であること
を際(きわ)だたせている。イラク国民は米国の占領と人工的な分断政策のも
とにとどまりそうにない。
西側諸国の首都で戦争に反対してデモをした人々とのあいだに「連帯」が
あるにしろ、ないにしろ、イラク人の大衆的なレジスタンス運動は米国主導の
占領に反対して、米国がイラクから撤退させられるまで続くであろう。米軍の
撤退のみが、イラクに真の自由と民主主義の可能性をもたらすだろう。
外国の大国から独立した自決権は、イラク国民が自己を統治する権利であ
る。いったんそれが達成されると、外国の統治から離れて、イラク国民はみ
ずからの社会とみずからの国を建設する機会を手に入れるであろう。イラク・
レジスタンスが中東その他の場所でアメリカ帝国主義を阻止するであろう。
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※ GhaliHassan ガリ・ハッサン: 西オーストラリアのパースに住んでいる。
(訳者による補足; パースにあるカーティン大学の科学・数学教育センター
に勤める。これまでもイラク問題やパレスチナ問題で多く発言している。
参考: http://www.selvesandothers.org/view645.html
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☆★イラクの女性が置かれている状況をめぐって
おすすめサイト
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バグダード・バーニング (イラク女性リバーベンドによるブログ)
日本語 http://www.geocities.jp/riverbendblog/
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2005年2月18日(金)
※この日付のタイトルは、<メールアドレスの変更>ですが、最近のイラクで
女性が置かれている状況と、占領以後の変化=悪化、さらに今後どのよう変
えられようとしているのか。 女性の立場から感覚的なものを含めて具体的
に説明しているので、わかりやすい。
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※ URUKNEWS イラク情勢ニュース(webサイト)
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/
※ イラク・レジスタンス・レポート
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/Iraqi_resistance.html
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