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イスラエル:
停戦合意後初の自爆テロ、40人以上死傷
【エルサレム樋口直樹】イスラエル最大の都市テルアビブのナイトクラブ付近で25日午後11時20分(日本時間26日午前6時20分)ごろ、大きな爆発が起き、少なくとも4人が死亡し、約40人が重軽傷を負った。ロイター通信は、パレスチナのイスラム原理主義組織「イスラム聖戦」が自爆テロを認めたと報じたが、情報は交錯している。イスラエルとパレスチナ自治政府が今月8日に停戦に合意して以来初めての自爆テロは、中東和平交渉再開のカギとなる停戦の行方に暗い影を落としそうだ。
現場は地中海の海岸に面したナイトクラブの入り口付近。経営者は地元テレビ局の取材に対し、爆発は開店直後に起き、店の前には入店を待つ30人ほどの客が集まっていたと語った。入り口の警備員が不審な2人組を取り押さえようとしたところ、うち1人が逃走し、残る1人が自爆したとの情報もある。イスラエルでの自爆テロは、昨年11月1日にテルアビブの市場で犠牲者2人を出して以来約4カ月ぶり。
ロイター通信によると、イスラム聖戦の報道官は「我々が停戦を誓っていないことを示す殉教作戦だ。なぜなら、イスラエルが(パレスチナ人の)殺害や逮捕を繰り返しているからだ」と語った。だが、イスラム聖戦はその後、犯行を否定しているとも伝えられている。
自治政府治安当局筋からは、イスラエルを敵視するレバノン南部のイスラム教シーア派武装組織「ヒズボラ」の関与を指摘するコメントも出ている。ヒズボラ側はこれを否定している。
イスラエルと自治政府は停戦に合意したものの、イスラム聖戦や別のイスラム原理主義組織「ハマス」などは停戦を拒否。だが、これらの武装組織は事実上の停戦状態を維持する構えを見せつつ、イスラエルに収監されている約7500人とみられるパレスチナ人囚人全員の釈放や、占領地からの全面的な撤退などを停戦受け入れの条件に挙げていた。
毎日新聞 2005年2月26日 8時19分
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20050226k0000e030005000c.html