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(回答先: ソマリア 銃と金銭が支配する街 、民兵闊歩のモガディシオ 共同 投稿者 倉田佳典 日時 2005 年 2 月 21 日 20:48:39)
02/21 17:54 帰還できるか暫定政府 外国軍、ソマリア撤退10年
米海兵隊や国連平和維持軍が完全撤退して三月で十年を迎える東
アフリカ・ソマリア。隣国ケニアで昨年、新たな暫定政府が発足し
たが、治安が回復せず本国へ戻れないままだ。実際に全土を実効統
治できる中央政府を樹立できるのか、疑問の声も上がっている。
周辺諸国の仲介で昨年十月、隣国ケニアでソマリア暫定政府のユ
スフ大統領を選出。その後、アイディード派など国内の全武装勢力
を取り込む組閣に成功し、当初は一月中にも帰還を始める予定だっ
た。
しかし、無政府状態が十四年間も続く同国だけに、ある閣僚は「
十分な資金と警備を与えられないことには、とてもソマリアには戻
れないし、戻っても政府は機能しないだろう」と漏らす。
暫定政府に反対する主要勢力として/(1)/イスラム法の厳格
な適用を求めるイスラム原理主義者/(2)/無税、無規制で自由
に商売する有力ビジネスマンら/(3)/どこにも属さない〓(始
めダブルミニュート)フリー〓(終わりダブルミニュート)の民兵
―の三つがあるという。いずれも暫定政府の帰還で利権を失う可能
性が高いのが反対理由とみられている。
また、政権入りした各武装勢力の武装解除も大きな壁だ。ソマリ
ア人ジャーナリストは「各武装勢力はお互いに全く信用していない
。中立的な国連かアフリカ連合(AU)の外国部隊しか武装解除は
できないだろう」と指摘する。
ユスフ大統領は、北東部プントランドの「自治政府」最高幹部。
AUに平和維持部隊の派遣と民兵の武装解除を要請中で、AUも派
遣に基本的には前向きな姿勢だ。しかし「平和執行」のために一九
九〇年代前半に送り込まれた第二次国連ソマリア活動(UNOSO
M2)が武装勢力の抵抗で失敗に帰した「トラウマ(心的外傷)」
から、国内では依然、外国軍の派遣・駐留に反対する声も根強い。
(モガディシオ共同=渕野新一)
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[2005-02-21-17:54]