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(回答先: シーア派連合が第一党、単独過半数に…イラク議会選 投稿者 高弘 日時 2005 年 2 月 14 日 21:25:57)
最終得票率48%というのは途中経過として発表されていた65%とかいう数字よりかなり低い。さすがに多すぎると不自然だという判断がはたらいたのか。
国民議会の定員は275議席で、統一イラク同盟が140議席だということはかろうじて過半数。新憲法採択に必要な議席は3分の2。全然足りない。イラン国籍であるシスタニ師は「新憲法はイスラムの教えにのっとるべきで、イスラムを国教と定めなければならないと主張している。女性の投票は奨励するが、女性が父親や兄弟、夫以外の男と握手することは禁じ、娯楽のための音楽やダンス、チェスも禁じている」(NEWSWEEK2月16日)。世俗的なクルド政党を丸め込めるか政治手腕の見せどころだが、いずれにしろこの数じゃ綱渡りだなあ。
「権力の座を追われたスンニ派は、イスラム法に勝手な解釈を施すシーア派の横暴を恐れている。もっと世俗的な国民は、イスラムの服装や慣習を厳密に適用されたら住みにくい世の中になると心配している(今は自由に飲めるアルコール類も、きっと禁止される)。そして、もっと少数派のキリスト教徒の運命は?」(NEWSWEEK2月16日)
フセイン政権の宗教寛容策の揺り戻しで、しばらくはイスラム原理主義的な国造りが進むのだろう。アメリカも頭抱えてるだろうな。