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「ユダヤ・ナチ」とはホロコーストを経験したユダヤ人が同じことを今パレスチナ人にしていることを的確に表現したことばだが(ホロコーストの生き残りのイスラエル・シャハク、ヘブライ大学教授)、なぜだかメディアが伝えるイスラエルの暴虐はことばの限りに薄められ、「暴力の連鎖」「暴力の応酬」とかで語らえれ「どっちもどっち」なのだと知識を人々に植え付ける。
たぶん私たちの持っている愛の量などたかがしれたもので、イラク国民が殺戮されるのを黙って見ていたし、パレスチナ人への迫害(緩慢なホロコースト?)などは長すぎて見慣れてしまった。
もし突然ブルドーザーでわが家が壊され、その土地を追い出されても、「生きているだけでも幸せだから反抗してはいけませんよ」と私たちはパレスチナ人に愛をもって毎日呼びかけているのだ。
「愛を忘れたら滅び去るべき人類」にも、多分順序というものがあってしかるべきだろう。私はブッシュやシャロンや小泉より長く生きたいし、パレスチナ人やイラク人には私より長く生きてもらいたい。
★「ユダヤ・ナチ」ということばを使った人
イスラエル・シャハク(1933〜2001)
ワルシャワ・ゲットー生まれのホロコーストの生き残り。ヘブライ大学有機化学教授。移住当初はシオニストだったが、次第にイスラエルの領土拡張主義に疑問を持つようになり、1960年代以降はイスラエル内の反体制活動家として際だった存在となった。「ユダヤ国家」概念に対する容赦ない批判は大きな注目を集めた。国内主流派や米国ユダヤ社会からは強烈な反発を受け、のけ者扱いされた。もっとも早い時期からイスラエルの占領政策をアパルトヘイトになぞらえ、また「ユダヤ・ナチ」の表現を用いてパレスチナ弾圧にかつてのナチの政策が反映されていることを指摘した。著書には、Open Secrets :Israeli Nnclear and Foreign Policies(Pluto Press)など・・・
E.W.サイード『イスラエル、イラク、アメリカ(戦争とプロパガンダ3)』(中野真紀子/訳、みすず書房)より