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(回答先: ドイツがホロコーストを支持するのは日本の戦後の妾外交と同じ芸 投稿者 木村愛二 日時 2005 年 1 月 29 日 14:01:41)
吉田も幣原も自分達を圧迫し、苦しめた参謀本部や特攻を自分達の力では解体する事ができなかった。アメリカの外圧で仕方なく平和憲法を採用せざるを得なくなったのだ、と言えば、これで軍事負担から逃れて経済に専念できる。あくまでアメリカの要請に応じたまでだ。仕方なく平和憲法を押し付けられたのだ。戦中、民主主義者や自由主義者は共産主義者や社会主義者と共に弾圧されたが、アメリカの圧力を口実に大手を振って歩けるようになった。はっきり言って犬養首相暗殺以来、国内の自由主義者は日増しに肩身の狭い思いをしなければならなかったのだ。アメリカの外圧は自分達の行動を極右皇国主義者に正当化する良い口実だ。最もこれは両刃の剣でもあるが。何せ、戦後民主主義はアメリカ・GHQに押し付けられたものであるという以上、明治の民権運動や大正デモクラシーに比べても、正当性に欠ける。そこを極右皇国主義者は絶対攻撃するからだ。政治犯釈放すら労働者自らが行なったのではなく、GHQの指令でなされたのだ。ここがイタリアやフランスとは決定的に違うのだ。民主主義はあくまで、米軍によって押し付けられた。ギリシャや韓国、台湾、チリ、アルゼンチンでは米軍は反動であり、民衆が民主主義を勝ち取った。アメリカは反民主主義の象徴だった。日本では米軍は「押し付けられた民主主義」の象徴であるから、反米はファシズム民族主義になるのではないか?これは日本の支配者が国民の精神を抑圧し、完全統制化に置く事を正当化できるものとなる。
アメリカの場合は、独立戦争で国家が成立したので、キリスト教を前面に出さねば、革命思想・自由主義・民主主義の論理が前面に出てしまう。支配が出来なくなってしまう。
中国では革命思想を前面に出しているので、人民の精神・言論を統制するためには、後の革命を否定せねばならず、それ故に世界でも異常なほど政権の正当性にこだわる。台湾への武力行使をちらつかせた恫喝の理由は、政権の正当性のみが人民への異常な暴力を正当化する根拠となり得るからである。
進歩思想を掲げているからと言って進歩的であるとは限らず、労働者階級の代表を自称しているからと言って労働者階級の代表であるとは限らない。日本、アメリカ、中国に限らず世界の大部分の国は現実には、未だにいかに人民を効率的に支配して搾取するかのみを考える者に支配されている。軍や警察は多くの国では未だに搾取の矛盾から逃れようとする人民を抑圧し、体制を温存するための手段でしかない。全世界すべての国で軍の性質がそうでなくなるなら、軍隊は消滅する。