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アウシュビッツ:
解放60周年式典、歴史の継承を強調
【クラクフ(ポーランド南部)会川晴之】第2次世界大戦中にナチス・ドイツが設置したアウシュビッツ強制収容所の解放60周年を迎えた27日、同収容所に隣接し「第2アウシュビッツ」と呼ばれるビルケナウ収容所跡地で記念式典が開かれた。1000人を超す同収容所の生存者や家族に加え、旧ソ連軍が同収容所を解放したことにちなんでプーチン露大統領が出席したほか、イスラエルのカツァブ大統領、ケーラー独大統領など40カ国以上の首脳が参列した。
式典は午後3時前(日本時間同11時前)、雪が舞う中、ドイツ占領下の欧州各地からユダヤ人らを同収容所に輸送した鉄道の引込み線にある慰霊碑の前で始まった。
解放から60年を経て、ドイツではネオナチの活動が続くほか、フランスでもユダヤ人墓地の墓標にナチス・ドイツのかぎ十字が落書きされる事件が相次いでいる。
こうした動きに対し、式典ではポーランドのクワシニエフスキ大統領が「この悲劇を二度と繰り返してはならない。『この世の地獄』がここで起きたことを、次の世代に語り継ぐのが我々の義務だ」と述べた。
またプーチン大統領が「なぜこのような悲劇が起きたのか、繰り返し問い続けなければならない」と述べたほか、カツァブ大統領も「事件から60年もたった今、再び反ユダヤ主義活動が起きているのはなぜか。欧州の指導者、歴史家、教育者に課された役割は大きい」と語り、歴史の風化に強い懸念を示した。
ナチス・ドイツは第2次大戦中に、強制収容所を各地に建設しユダヤ人を中心に約600万人を虐殺した。アウシュビッツ・ビルケナウ両収容所では100万〜150万人が殺されるなど最大の犠牲者を出しており、ホロコーストの象徴の地となっている。
毎日新聞 2005年1月28日 1時58分
http://www.mainichi-msn.co.jp/kokusai/america/news/20050128k0000m030155000c.html