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◇結論ありきの派遣
駐レバノン大使当時の03年、政府のイラク政策に反対し、外務省を退職した外交評論家、天木直人さん(57)=写真=の講演会「これでいいのか日本外交 日本の針路を問う」が23日、中区基町のリーガロイヤルホテル広島であった。天木さんは「戦争中、当事者は戦争を正当化しようと市民を説得にかかる。だからこそ市民は、今起きている事実を知り、おかしいと思えば声を上げなければならない」と訴えた。
天木さんは01年2月から駐レバノン大使だったが、イラク戦争開戦前後に2度、戦争に反対する公電を川口順子外相(当時)に送り、その後、外務省を退職した。
天木さんは当時を振り返り、「レバノンでは、イラク戦争は中東を混乱させるだけという意見が多数を占めていた。だが、中東に駐留する大使の間で戦争反対の意見は一切なく、どのように米国に協力し、いかに国民を納得させるかばかり議論していた」と明かした。
小泉純一郎首相については、「日米関係を大切にという意識しかなく、日本をどこに導こうとしているのか全く見えない」と批判。そのうえで、「世間では勝ち組と負け組の2極化が進み、官僚も経済界も、権力に迎合する風潮が広まっている。小泉政権は、ますます強権的になっている」と危惧(きぐ)した。
さらに、自衛隊のイラク派遣にも触れ、「道路整備を進めるにも、作業はイラク人にさせて、自分たちは外に出ない」と指摘。「政府は今年3月のオランダ軍撤退後の自衛隊の安全確保に頭を悩ませている。そんな状態で、なぜ派遣するのか」と述べ、「まず結論ありきの派遣」だと、政府の対応を厳しく非難した。【田中博子】
1月24日朝刊
(毎日新聞) - 1月24日17時25分更新
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050124-00000175-mailo-l34