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(回答先: 英外相、イラク派遣自衛隊の安全確保具体策示さず (nikkei) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 1 月 21 日 04:45:08)
米大統領就任式 2期目の課題 ブッシュ哲学正念場 「自由拡大」イラク試金石
【ワシントン=樫山幸夫】ブッシュ米政権は二十日から二期目入りする。冷戦後の唯一の超大国としての地位を不動のものにするため、ブッシュ大統領は、内政では減税、年金制度改革を、外交では世界に向けた自由の拡大と、民主主義の普遍化、テロとの戦いの完遂をそれぞれ柱とし、就任演説でも中心に据える。こうした課題が解決されれば、高齢化社会を迎える国内で社会保障制度の根本整備を完成でき、国際間でも「世界をより安全に」という自らの外交哲学を実現できることになる。だが、こうした構想をめぐっては、さまざまな議論や異論が二期目で強まる可能性もある。
「オーナーシップ・ソサエティー(所有社会)」の実現−。大統領が二期目に向けて掲げる目標だ。個人、企業に財政的余裕を与え、住宅取得、投資促進などを可能にしようとの考え方で、公的年金の改革、減税はその具体策だ。共和党の基本哲学、「小さな政府」とも軌を一つにしている。
フランクリン・ルーズベルト大統領以来の抜本的なものとなる年金改革は、公的年金にも企業年金の401Kのように、確定拠出の個人年金勘定を創設する。二〇〇一年から始まった減税も恒久化のための一部関連法がすでに成立している。
年金改革については、大統領の否定にもかかわらず将来の給付削減が既定路線として語られ、減税に対しても財政赤字が今後十年間に三兆五千億ドルに達することを念頭に批判が強まっている。
民主党などは減税による社会基盤整備、教育改革への影響を懸念、「大きな政府か小さな政府かという民主、共和両党の根源的論争に発展しかねない」(コロンビア大、エスター・フュックス教授)との指摘もある。
外交の柱、「自由の拡大」と対テロ戦完遂も、大統領自ら、二期目の最大課題に挙げている。
二つの意義を兼ね備えるイラク情勢を早期に鎮静化させて、同国内を民主化できれば、両者の同時達成が可能となる。
当面の課題は何といっても今月末のイラク国民議会選だ。大統領は予定通り実施すると繰り返し強調、その成功に強い自信をのぞかせている。
成功すれば、もちろん民主化への大きな弾みとなる。万一、失敗に終われば、「イラクの反米勢力が一気に勢いを盛り返し、テロ攻撃などがさらに頻発する」(フュックス教授)のは必至だ。
その場合、イラクの“ベトナム化”への懸念が高まり、ブッシュ政権は求心力を失って大困難に直面することになる。
オーナーシップ・ソサエティー、民主主義の普遍化などの課題も、成功すれば大統領は歴史に名を残し、失敗すれば、政権の失速につながる“もろ刃の剣”になりかねず、一期目以上に慎重、細心な手腕が求められる。
◇
《ブッシュ政権の歩み》
2001年
1月20日 ブッシュ大統領就任
9月11日 米中枢同時テロ
10月7日 アフガニスタン空爆開始
2002年
1月29日 一般教書演説でイラク、イラン、北朝鮮を「悪の枢軸」と非難
2月17日 ブッシュ大統領初来日。日米同盟強化を確認
6月6日 国土安全保障省の新設発表
9月20日 敵対国家やテロ組織への先制攻撃を認める国家安全保障戦略発表
10月3日 ケリー国務次官補が北朝鮮訪問、16日に北朝鮮が核開発を発表
11月5日 米中間選挙で共和党が上下院で過半数占める勝利
2003年
3月20日 イラク戦争開戦
4月9日 バグダッド陥落
30日 中東和平で「ロードマップ」をイスラエル、パレスチナ双方に提示
5月1日 イラクでの大規模戦闘終結宣言
8月27日 北京で北朝鮮核問題めぐる6カ国協議始まる
10月17日 大統領来日、イラク復興や北朝鮮問題での協力で一致
12月13日 フセイン元大統領を拘束
2004年
6月8日 シーアイランド・サミット開幕
28日 イラク暫定政府へ主権移譲
7月22日 同時テロ調査委が最終報告書発表
8月16日 世界的規模の米軍再編発表
10月6日 イラク開戦時に大量破壊兵器は存在せずとの政府調査団報告書
11月2日 米大統領選投票、ブッシュ大統領が再選
16日 パウエル国務長官の後任にライス大統領補佐官指名
2005年
1月20日 大統領2期目就任式
http://www.sankei.co.jp/news/morning/21int001.htm