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自衛隊イラク派兵禁止訴訟おかやまの会(弁護団長・河原昭文弁護士)が、国を相手取り、自衛隊イラク派兵の差し止めを求める訴訟を26日にも岡山地裁に起こす。同様の訴訟は東京など8カ所で行われている。
同会は昨年6月、県内の有識者が中心となり結成。現在、会員は中高生も含め約200人。裁判では、イラク特措法は自衛隊の武力行使を事実上容認し違憲性は明らかであり、自衛隊駐屯地への砲撃で非戦闘地域に限定した同特措法にすら違反しているなどと訴える。
弁護団長の河原弁護士によると、18日に原告・弁護団の発足式を行い、26日に訴状を提出。同夜6時から岡山市奉還町2の岡山国際交流センターで提訴集会を開くという。【傳田賢史】
毎日新聞 2005年1月18日
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/okayama/news/20050118ddlk33010665000c.html
関西合同法律事務所 事務局 森 口 尚 子
二〇〇四年一二月七日、大阪ではイラク派兵差止裁判の第三次提訴が行われました。一次・二次の原告を合わせると八四〇人にもなります。現在一〇〇〇人の原告を目指して、四次原告を募集しています。原告だけでなくサポーターも募集をしているので、この裁判に参加されている方は今現在でも一〇〇〇人は超えていることになります。おそらく大阪の裁判史上、最も大規模な裁判です。
私は原告としてこの裁判に参加をしています。はじめは弁護団弁護士の担当事務という立場で、仕事として裁判に関わってきました。その後二次原告に加わり、提訴後はイラク派兵差止裁判をすすめる会のメンバーとして、運動を広げていく活動を行っています。
私が原告になろうと思ったきっかけはごく自然なものでした。二次提訴に向け次々と送られてくる申し込み用紙の空欄に書かれた、熱い思いに後押しされたのです。「イラク戦争反対・平和を守れ・憲法九条は大切だ」の言葉に共感し、それぞれの思いの強さに感動しました。これらを是非多くの皆さんに知ってもらいたいとの気持ちから、ごく一部ですがご紹介します。
◇ 私の祖母は戦争経験者です。空港近くで着陸する旅客機を見て、こんな近くで見るのはB29ぐらいだと一言。それぐらいの近い距離からの空襲の中、幼い子どもたち(母の兄弟)を抱いて逃げたと言います。私にも子どもがいます。絶対に味わいたくはありません。でも今まさにイラクの母達は祖母と同じ思いをしているのです。戦争反対!!
◇ アメリカのイラク攻撃が大義も道理もないのにイラク攻撃に積極的に加担をする自衛隊派兵は許せません。一日も早く撤兵すべきです。掃討作戦といって皆殺しをする、誤爆だといって結婚式場にまでミサイルを撃ち込む、捕虜への拷問・虐待の数々に唖然とします。それでも何も言わない、言えない日本の首相に腹立たしく思います。
◇ 憲法九条がある国でイラク派兵が許させるはずがありません。五九年前の戦争が終わり、どんなことがあっても、絶対に戦争をしないと決めた憲法だったのに、こんなでたらめな解釈がまかり通るなんて許すわけにはいきません。憲法九条がある国だからイラク戦争をやめさせることができる立場・役割があるはずです。
◇ 石油資源を確保したいために侵略戦争を強行した米英に加担し、自衛隊の海外派兵の事実を残して憲法改定を一気に進めようとする小泉政権や改憲を願う勢力に対し、今傍観者でなく声を上げることが必要という気持ちで、自分でも参加できる今回の訴訟原告に、夫と共に加わることに決めました。今の状況は本当にコワイと肌で感じます。何としても平和憲法を守っていきたいです。主権者は私達国民一人一人です。
◇ 劣化ウラン弾、クラスター爆弾などの使用により、未来を担う子供たちに一番影響が出る。しかも何代にもわたって影響が出る。これは人類にとって苦痛である。地球上から戦争をなくしたい。
◇ 第二次世界大戦の日本軍の残虐行為についての清算をしないまま、再び加害国になるのは耐えられない。勝つまでやりましょう。この運動、待っていました。
◇ 「命・人権・平和」をなによりも大切に願う者の一人として二度と日本を戦争する国にしてはいけない!と心から訴えたい。
◇ アメリカがイラクでやっていることは、捕虜への虐待の禁止、一般市民非戦闘員への攻撃を禁じたジュネーブ条約違反です。その国際法に違反するアメリカの占領や戦闘に協力するために、本来は日本国民を護るために設置されている自衛隊を派兵したことが許せないのです。またアメリカが使用した劣化ウラン弾の、人類および環境に与える影響は、後世にツケを残します。こんな非人道的戦闘行為に協力しておいて、なにが人道支援か!と怒っています。
◇ 戦争は人間の叡智と努力でこの地球上から必ずなくせる このことを信じて原告に加わります。
◇ 私は、障害を持っており、その立場からも今回、日本政府がとった(進めている)派兵は絶対に許されるものではなく、“いざ戦争”となると、障害者は真っ先に『死』に直面するのです。命の尊さは世界中の人が皆同じです。私自身未熟児として生まれ、障害が残ることがわかり、医師は両親に「どうしますか?」と聞いたそうです。それは即ち、命が「いる」「いらない」を迫るものでした。その後一〇代から反戦問題にも関わることになり、障害者問題と共に考えていきたいと思っている次第です。
◇ どんなに言いつくろっても、子どもをもつ親は戦争にいかせたくない。戦争の勝ち負けで人の心の奥まで平和はこないでしょう。このおろかなくり返しを何千年もやっている我々ですが、このイラク戦争は日本にとって取り返しのつかない結果を次世代に送りそうで不安です。
◇ ファルージャで七〇〇人ぐらいの民間人が殺されたり、今まさにイラクは戦場。一人一人の死の事実が日本のマスコミで報道されることなく、多くの民衆が犠牲になっている。どういっても、戦争の大義はないのにアメリカを応援する形で自衛隊が派遣されてしまった。宿営地からほとんど外へ出ることのない自衛隊が今度は多国籍軍として参加しようとしている。人道支援を装っているが、それは国民の目をそらすためである。絶対反対!!
◇ 私は日本の平和そして世界の平和を追求するためにも日本国憲法のすばらしさを世界中に広め、発信することが大事だと思います。憲法に謳われている精神が必ずしも国民の享受となっていませんがこの裁判を通じて憲法が花開く二一世紀をめざします。
これらのメッセージは、大阪で運動を広げていくための、力の源です。世界共通の熱い平和への願いは、各地で頑張っておられる皆さんの元気の素ともなるはずです。日本全国の運動を盛り上げ、みんなで勝利を勝ち取りたいと思います。
http://www.jlaf.jp/tsushin/2005/1152.html#1152-05