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イラク選挙、不正の訴え続出 「死者投票」「1人5回」
http://www.asahi.com/international/update/0209/011.html
イラク国民議会選挙で、投票時の不正の訴えが選挙管理委員会に相次いでいる。投票用紙の不足のほか、「死者が投票」「1人が5回投票」などの指摘もある。選管も不正の存在を一部認め、調査を進めている。キリスト教徒やトルクメン人らは再投票を求めてデモ行進し、国際監視団不在の選挙で少数派が不当に選挙権を奪われたと訴えた。
北部の少数民族トルクメン人政党が5日、不正事例を公表した。主にトルクメン人と対立関係にあるクルド人による不正投票や投票妨害についての指摘で、クルド人の立会人、選管職員の黙認の下、数年前に死亡した親族名で投票したり、1人で複数回、最多で5回も投票したケースがあった。また、偽造投票用紙や適当な紙を利用した投票もあった、という。
さらに、クルド人警備員が、トルクメン人立会人を銃で脅して追い出し、開票に立ち会わせなかった▽トルクメン人が多数派の人口40万人の町で投票所が2カ所しか設けられず▽投票箱が盗まれ、3千人が投票できなかった▽アルビル州の数万人が鉛筆での投票を強いられた。改ざん目的とみられる――などと訴えている。
同党は、同じ妨害にあったキリスト教政党と合同で6日、首都で数百人を集めてデモ行進し、選挙のやり直しを求めた。
イラク選管によると、最も選挙妨害が激しかったニネベ州では、予定された330カ所のうち、実際に開かれた投票所は93カ所にとどまった。開いた投票所でも不正が多発し、同選管の調査で、全投票箱475個のうち40個以上に不正の可能性があるという。
選挙では、主に在イラクの外国大使館職員など計199人の外国人が監視要員に加わったとされる。しかし、治安の悪化で実際に投票所で外国人が監視した例はほとんどなく、事実上、国際的な選挙監視はなかった。 (02/09 18:45)