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(回答先: 現状のシステムではウデの悪い医者が儲かる 投稿者 石・意志・医師 日時 2005 年 5 月 29 日 23:22:29)
正誤表
誤 「貧しい人から取らず、裕福な人から取る」という不公平な医療費請求
正 所得に占める医療費の割合を考えよ。低所得者ほど負担が重くなる現状は不公平じゃないのか?
誤 あらゆる医療行為には点数があり
正 単純に間違い。保険点数の認められていない検査は多い。どんなに診断的価値の高い検査であっても、新規の保険点数はこの10年殆ど認められていない。たとえば2000万で検査機器を購入したとしても、保険点数が請求できないのである。やればやるほど、赤字である。しかし、医療の質を高めたい医師の熱意が、新技術を普及させていっているのが、現状である。
誤 医者の技量、経験には全く関係ありません。
間違いではない。ただし、医師の技術料は、低く算定されている。材料費、人件費、設備投資費用などを引くと幾らにもならない。それでも、薬剤料が医療費に占める割合が高い。これらは、医師の収入とはちがう。殆ど製薬会社の売上となる。
誤 一度では原因を突き止められずに何度も検査を行う無能
正 病名ごとに認められる検査回数はだいたい決まっていて、それ以上は、たとえ患者さんの状況が悪く必要であった場合でも、認めようとしません。削られます。
それと、「原因を突き止める」=確定診断、と「何度も行なう検査」=経過観察のためにある一定期間ごとに行なう必要のある検査、は別にあることを理解していないのかな?これを書いた人は医者じゃないな。事務屋さんかな?前者は、バイオプシーなどの侵襲(痛みなど)を伴う検査であることも多く、何度も行なえないが、何が言いたいか、よくわからん。血液検査なら、皆さんご存知のように、―たとえば糖尿病―HbA1cで診断は大方つきますが、その後何度も、治療の進行に合わせて、測りなおしますよね。それとも、「診断に窮する難しい患者さん」がいるのは、医者が悪いって言いたいのかな?検査結果が全部正常って言うことだってあるけど。
誤 また、このシステムを悪用して、不必要な検査をし、保険点数を上げて設けようとする医者
正 実際には、必要な検査をしても、保険点数は削られます。削ってくる基準はよくわからんことが多い。たとえば、肝炎ウイルスに感染しているかどうかを手術前に調べたら、削ってきたり。「患者さんに説明するのにとても役立つのは知っているが、その病名で超音波検査は認められない」と削られたり。同時に二つの手術をしたら、片方しか認められなかったり。
要するに総額を抑制したいので、なんだ、かんだ、言いがかりをつけて、削ってきます。
正 こうした矛盾した保健医療制度のなかにあっても、お医者さんは、がんばってます。