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『自虐史観』を責める者の『自虐性』『妄想性』
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投稿者 ODA ウォッチャーズ 日時 2005 年 5 月 04 日 13:38:07: ilU7eLmFtsv5I

(回答先: 自虐史観がもたらしたもの 投稿者 接続中 日時 2005 年 5 月 03 日 19:46:42)

2005-05-04 13:38:29 Posted by kaisetsu
『自虐史観』を責める者の『自虐性』『妄想性』
http://kaisetsu.ameblo.jp/entry-a38b1ba70cc1a085d17aaa190596154e.html

歴史を、どのような立場で見るかについて、当初は、歴史を書くことが国家の事業であった場合が多く、国家・王の立場から、歴史は語られることにあった。中国の歴史書など。

但し、ヘロドトスのように、幾分、市民としての見聞を、留め置く形の歴史書の古代から存在している。フランス革命、清教徒革命によって、王の立場から、革命によって権力に付いた「市民」によって、歴史が語られるようになった。これが、近代の史観である。

ポスト・モダン(近代後)において、科学的知識の相対性の概念が社会科学に及び、歴史観の相対主義に注目する仮説が多く唱えられた。歴史的事実は、認識の相違によって、幾つも存在する、という説である。

『司馬史観』
司馬氏は、明治期を主なテーマとして、歴史小説を書いたが、明治の時代に、「透明性」「凛とした緊張感」などを見て描いた。戦後の歴史認識が、明治期を太平洋戦争への序章と捉え、その面で、否定的な側面で解説することが随所に見られるのに対して、司馬氏は、この明治を、高く評価する。
しかし、この高く評価する比較対象は、「昭和」であることを、深く認識するべきだ。
司馬氏は、この太平洋戦争を心底から憎んでいたし、「昭和」という時代を憎悪していた。
私自身、何度か、司馬氏と身近に接し、御話を頂戴したが、「昭和は思いが重くて、嫌な事が多くて、書けない」と言っておられた。
司馬氏は、サンケイ グループの出身であるが、清和会の考え方にも違和感を持っておられたと思う。

所謂『自虐史観』とされる『サヨク』的史観
自虐史観を責める者の主張は、『自分の国の歴史を不要に自虐的に語る』のは、『サヨク』的な発想によって、古来の美風である歴史を尊び、日本の風土を愛する気持ちを捨てたからだ、と言う。
この上で、司馬史観の、明治期の研究を利用して、昭和に当てはめ、司馬氏が、明治期の時代風土を説明するための言葉を、そのまま、昭和に適用して、昭和を語り、昭和の歴史について、否定的に語る者を「サヨク」というレッテルを貼って、排除するのである。
つまり、『自虐史観』という手段で、昭和を語る者と「司馬史観」とは、全く断絶していて、むしろ、司馬史観とは、対立する思想である。

『自虐史観』を責める者の『自虐性』『妄想性』
過去の歴史を否定的に唱えること、過去を反省することは、進歩にとって、重要なことであり、日本の昭和の後半期こそ、軍国主義的過去の反省に立って、経済立国を目指し、奇跡と呼ばれる復興を成し遂げたのである。自己に、本来の誇りとプライドが在る程に、頭は垂れ、素直に反省できるのである。弱虫の犬ほど、キャンキャンと吠えるのである。
「サヨク」と呼ばれる集団も、あまりに、教条主義的で、ロウドウシャカイキュウを特権的に活用して、自己の個人的な利益・既得権に縋り、官僚主義の補強的役割を果たしてきた点で、問題を多く抱えている。
しかし、『自虐史観』と言う『レッテル』貼りを「サヨク」に好んでする集団も、世界中から『責められている』『非難されている』という強迫観念にさらされ、その妄想性によって、「サヨク」を勝手に『自虐的』と言っているのではないか。
本来、何かのレッテルを貼る場合、攻撃する者が非難する対象に『レッテル』を貼る行為は、不当であり、正義に欠ける。レッテル、ラベルは、自分で貼り、その内容を自己の行動で示すものだ。
『自虐史観』を責めるものは、もし、自己に勇気があり、合理的な存在意義があるのであれば、他人にレッテルを貼るのではなく、まず、「自分が何であるか」を明らかにするべきだ。
自らを名乗らず、自らを安全な所に隠して、他人を攻撃するのは、まさに、「サヨク」と呼ばれる集団と同じ構図である。

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