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(回答先: 郵政特別委:衆院本会議で設置議決 民主、社民は欠席 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 5 月 20 日 15:02:50)
調整力評価 法案成立へ決意示す
郵政民営化関連法案の論戦の舞台となる衆院特別委員会の委員長・筆頭理事選びは、法案成立への決意を示す「小泉流サプライズ(驚き)人事」となった。委員長となる二階俊博総務局長は、先の衆院統一補欠選挙で小泉純一郎首相の盟友、山崎拓首相補佐官の復活に尽力。首相は信頼の厚い“重量級”の二人を据えて、反対派への攻勢を強める構えだ。
「一任してくれるか。委員長は二階さんでどうだ?」
首相は十九日夕、首相官邸を訪れた自民党の武部勤幹事長と中川秀直国対委員長にこう切り出した。首相は早速、二階氏を官邸に呼んで委員長就任を要請。山崎氏には電話で「筆頭理事を頼む」と伝えた。
特別委員長は野党だけでなく自民党反対派との攻防が予想され、難しいかじ取りが求められる。だが、執行部の人選は法案提出から三週間もかかるなど迷走。旧橋本派からの起用なども取りざたされたが、いずれも決め手に欠けた。
山崎氏は当初、官邸の強い意向で委員長就任を打診されたが、内閣府から「首相補佐官との兼務は三権分立に反する」と指摘されて頓挫。その経緯を知る「YKK」の一人、加藤紘一元幹事長は山崎氏の起用について「解説不能」と驚いてみせたが、山崎氏周辺によると内閣府は「筆頭理事との兼務なら可能」との見解も示したという。
首相の決断の背景には、衆院で四十五人、参院で十八人が造反すれば否決される国会運営への危機感もある。二階氏は反対派や野党にも幅広い人脈を持つが、同時に「首相は、二階氏が補選の先頭に立ったから山崎氏が当選できたと思っており、信頼は厚い」(党幹部)という。何よりも二階、山崎両氏は、旧保守党と自民党の元幹事長として小泉政権を支えた緊密な関係にある。首相は二人が自分を裏切ることはないと踏んだ。
二階氏が選挙の責任者である総務局長を兼務することもポイントだ。与党内には「二階氏は選挙もカネも握っている。首相が反対派に『反対すればどうなるか、わかっているな』と迫ったという意味だ」(幹部)との解説もある。二階氏が首相と距離を置く古賀誠元幹事長と近いことも、起用の理由の一つとして挙げられている。
ただ、両氏は郵政民営化の党内論議にあまりかかわってこなかった。特に審議の実務を仕切る山崎氏は、これまで首相批判の「盾」だったこともあり、反対派の批判が集中しそうだ。他の自民党理事は、反対派が多い旧橋本派、亀井派、堀内派からバランス良く起用されており、その距離感の行方も注目される。
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郵政民営化関連法案を審議する衆院特別委員会の自民党理事には、山崎拓氏のほか笹川堯(旧橋本派)、柳沢伯夫(堀内派)、松岡利勝(亀井派)の各氏が内定した。
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≪二階氏 野党にも広い人脈「円満審議努める」≫
特別委員長に内定した二階俊博氏は19日夕、記者団に「他党との間でいろんな議論があることを承知している。円満な審議ができるよう努めなければならない」と決意を示した。
二階氏は昭和14年、和歌山県生まれ。中央大卒業後、故・遠藤三郎元建設相の秘書などを経て、58年の衆院選で初当選した。秘書時代に小沢一郎・現民主党副代表と出会い側近として実力を発揮。平成5年の政治改革法案をめぐる宮沢内閣不信任案に賛成し自民党を離党、新生党結成から新進党、自由党に至るまで小沢氏と行動を共にした。
自由党の国対委員長時代、当時の自民党の古賀誠、公明党の草川昭三両国対委員長と「自自」「自自公」連立政権の維持に尽力。3氏は流行歌から「だんご3兄弟」と呼ばれた。だが、連立維持をめぐり小沢氏と対立、平成12年の保守党結成でたもとを分かった。その後保守党、保守新党で幹事長を務め、当時の自民党の山崎拓、公明党の冬柴鉄三両幹事長と密接な関係を構築。15年衆院選後に自民党に復党し、総務局長として選挙を取り仕切る。保守新党からの復党組を束ね、衆参両院6人の二階グループを率いる。運輸相と2度の運輸政務次官を歴任、最近は中国からの観光客受け入れに熱心で中国要人の信頼も厚いとされる。
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≪二階 俊博氏(にかい・としひろ)≫ 中大卒。運輸相兼北海道開発庁長官、保守新党幹事長、自民党総務局長。66歳。和歌山3区。衆院当選7回。
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≪特別委筆頭理事内定 山崎氏、驚天動地?≫
郵政民営化関連法案を審議する衆院特別委員会の筆頭理事に内定した自民党の山崎拓首相補佐官は十九日夜、都内で記者団に対し「突然のご指名だったが、小泉純一郎首相との盟友関係にあることや、今後の政局運営に当たって非常に重要な委員会だと考え、引き受ける気持ちになった」などと語った。また、与党内に民営化法案への反対派を抱えることを念頭に「なかなか円満とはいかないが、円滑な委員会運営を心がけたい」と述べた。
もっとも、首相の盟友として法案成立に向けた重要な役回りを引き受けたことに、党内の反発を招くことも予想したのか、同日夕に人事が表面化した当初は「寝耳に水だ」との立場を強調。周辺には「驚天動地の人事だ」と呆然(ぼうぜん)とした表情で語ったという。
http://www.sankei.co.jp/news/morning/20pol001.htm
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