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Re: 自民憲法起草委員会、要綱の要旨
http://www.asyura2.com/0502/senkyo9/msg/130.html
投稿者 yu-min-yu 日時 2005 年 4 月 05 日 16:04:54: MbfpRsg6ovywg

(回答先: 9条2項を全面改正 自民、新憲法起草委要綱 (asahi.com) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 4 月 05 日 07:06:43)


愚民党さま
丁度、2,3の分野に以下の文を転送しておりました。
こちらにも、愚民党さまの投稿文がありましたので内容確認しましたら
重複ではないようなので、レス転送添付文として加えさせて頂きました。
失礼でなければ良いがと願っています。yu-min-yu

重複お許しください。
以下より転送します。



----- Original Message -----
From: Aoki Masahiko
To: nomorewar@yahoogroups.jp
Sent: Tuesday, April 05, 2005 10:40 AM
Subject: [nmw] Re: 自民憲法起草委員会、要綱の要旨

>
> 自民党新憲法起草委員会、要綱の要旨
>
 まあ新しいことを考えられない人たちですから、「復古」になるのはやむを得
ないのですが、古すぎる。賀茂真淵や本居宣長から一歩も進んでない。
 すでに「古事記」原理主義である宣長の国粋主義は、同時代の上田秋成に完膚
無きまでに批判されていた(まあオランダ人の地球儀で日本を見てみろ。日本が
世界の中心でないことは明らかだ)のに、まだ全く同じ観点を持ち出している。

 日本の政治家の「右翼思想」というのは、おそらく大脳の「古皮質」にあるの
で、理性や論理を超えたものらしい。しかしこれが日本の政治を動かしているの
が怖い。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

自民改憲要綱、保守回帰鮮明に

 自民党の新憲法起草委員会の各小委員会がまとめた改憲要綱は「自衛軍」の保
持を認め、「国防の責務」規定を追加するなど、保守志向を鮮明にしたのが特徴
だ。公権力の制限よりも、国家目標や国民の行為規範の設定に重点を置く憲法観
も浮かび上がる。一方で、民主、公明両党との協調を求める意見を背景に、4月
末に予定していた条文化は見送り、歩み寄りを探る余地も残した。

 「自民党らしさ」の色彩が強かったのが前文だ。前文作成の指針として「日本
の歴史、文化など国の生成発展についての記述を加え、国民が誇り得る前文とす
る」と明記。前文小委員長の中曽根康弘元首相らの主張が反映されたもので、国
家としての主体性回復を狙う思惑もちらつく。

日経4月5日(07:01)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

朝日【社説】 2005年04月05日
自民改憲案 国家主義の地金が出た

 自民党の憲法改正案の土台となる報告が出そろった。9条や天皇制、人権など、
分野別に議論を重ねてきた新憲法起草委員会の10の小委員会の要綱がまとまっ
た。

 焦点だった自衛隊の扱いでは「自衛軍を保持する」と明記し、軍隊と位置づけ
る方針をはっきりと打ち出した。

 結党の1955年から改憲を掲げてきた自民党である。その主張には「復古主
義」との批判がつきまとってきた。その点で、要綱を読んでみると、新しい工夫
も見られるのは事実だ。

 戦後憲法の基本理念である国民主権、基本的人権の尊重、平和主義は継承する
と明言した。国民の知る権利、環境権など新しい人権の必要性もちゃんと盛り込
み、時代の要請に応えようとしている。

 だが、やはり自民党に刷り込まれたDNAは争えないのだろう。

 歴史や文化、愛国心を前文に書き、主体的に定める憲法であると宣言する。国
民に国防の責務があるとうたう。公の秩序を理由に表現の自由を制限する。

 自民党の憲法批判ではおなじみの、伝統的なテーマばかりだ。個人の権利意識
ばかりが幅をきかせ、公や国家がないがしろにされてきたという、戦後民主主義
への反発が浮かび上がる。

 これでは、戦前への回帰志向が強かった結党時とあまり変わらない。国家主義
の地金が出たということか。

 党内には、保守の独自性を発揮したい理念派と、憲法改正に必要な3分の2の
多数を得るのに、他の政党への歩み寄りが必要だとする現実派との対立がある。


 しかし、だからといって、復古調を新しい人権規定でまぶすような手法はごま
かしではないか。ことは憲法とは何かという理念の問題だ。

 近代国家の憲法は、個人の自由と権利を保障するために国家権力をしばるルー
ルとして生まれてきた。これに対して自民党の改憲案は、多数者の側、国家の側
から統治しやすいルールを織り込みたいという立場が色濃い。

 こんな考え方には、民主党や連立パートナーである公明党も批判的だ。公明党
の太田昭宏幹事長代行は「個人の尊重なしに公を求めても意味をなさない」と述
べている。

 自衛隊を自衛軍にするという提案には賛成できない。

 たしかに自衛隊は装備や能力において世界有数の存在となり、海外では軍隊と
同様に見られている。国民の意識の中にも、合憲の存在として定着してきた。

 だが国民が受け入れ、評価したのは、普通の軍隊との違いを鮮明にし、海外で
武力行使はしないという厳しい原則に立つ自衛隊だ。自衛隊が自衛隊であるから、
といっていい。

 そのことがアジア諸国との関係を安定化させ、米国との軍事的な協力関係にお
いても一定の歯止めとなってきた。

 それを忘れて国民の理解を得られるとは、とても思えない。



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