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@「東京から日本を変える」のかけ声の中で
石原都政は「日の丸・君が代」の強制だけでなく
教育の場を警察が浸食していく恐るべき実態が明らかになっています。
先生を押しのけ、子供たちを犯罪者として取り締まろうとしている警察は
戦争反対のチラシまきを逮捕している警視庁なのです。
これが改憲・教育基本法改悪の未来予想図なのでしょうか?
@中学生は今:“問題校”と呼ばれて/3 続く事件 /東京(毎日新聞)
◇見守るしかない教師
先生が授業妨害など校内での対応に追われていたころ、最初の事件が起きた。
昨年4月26日午後4時半ごろ。他校生1人を含む中学3年女子4人が、同じ
中学の2年女子を駐車場に呼び出した。「先輩をなめるな」と言いながら約1時
間半、平手で殴ったり、腕にたばこの火を押し付けるなど暴行を加えた。
学校は、被害者の保護者の電話で事件を知った。発生から10日以上たった連
休明けだった。「詳しく聞きたい」。学年主任と担任が被害者宅を訪問したが、
本人は寝ていて会えない。数日後、校長も一緒に訪ねたが不在だった。
次の日、保護者から「被害届を出した。子どもは加害者が逮捕されてから登校
させます」と電話。警察からも「捜査に入ります。加害者と思われる生徒に、学
校は一切事情聴取しないでください。口裏を合わされると困る」と連絡が入っ
た。そして加害生徒についての意見書提出を求められた。
先生は、A4判1枚の意見書を前にした。書き進めた手が、最後の項目で止
まった。「学校の意見」とあった。何も書けずに、警察に出したら突き返された。
警察が必要としているのは、「学校の指導の限界を超えている」という言葉だ
と知った。「そんな言葉、書ける教員がどこにいるんだ……」。頭を抱えた。
加害者は登校していた。「ボタンをしなさい」「教室に入りなさい」といつも
の生活指導はできるが、事件に関することは何も聞けない。もどかしい日々だった。
6月下旬。京都・奈良への修学旅行から帰った日、捜査員が加害生徒3人を家
で待っていた。警察から逮捕の連絡を受け、校長は「よろしくお願いします」と
伝えた。
これで終わりではなかった。▽8月30日、他校生を含む3年男子4人が、高
校1年男子生徒に暴行して肝臓破裂▽9月中旬、他校生を含む2年女子3人が同
級生に暴行▽9月29日、3年男子がバイクを窃盗▽都民の日で学校が休みだった
10月1日、他校生を含む女子6人が同級生に暴行▽同月、3年男子がマンガを
万引き−−すべての事件は放課後や休日、校外で起きた。保護者や警察から連絡
を受けても捜査を前に、教師は生徒に事情を聴くことはできない。
校長室に顔を出した生徒が、「おれ、実は……」と事件の話をしたことがある。
校長は、「そうか」としか答えられなかった。スポーツバッグに着替えを詰め、
「いつ逮捕されてもおかしくない」と神妙な面持ちで学校に通う女子生徒。先生
たちは見守るしかなかった。【横山三加子】=つづく
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/tokyo/archive/news/2005/02/17/20050217ddlk13040083000c.html
毎日新聞 2005年2月17日