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(回答先: NHKの会長交代劇の自民のハト派とタカ派の抗争は米国民主党・親中派と共和党・親米派の代理戦争か。 投稿者 TORA 日時 2005 年 2 月 16 日 15:29:51)
>ルーズベルトが掲げた看板政策ニューディールとは「新しい巻き返し」の意味で、通貨管理や価格統制、労働者の最低賃金や最長労働時問の法的保証、労働組合の拡大促進、高所得者層への大幅増税一所得税最高税率七十五%、相続税最高税率八十%への引き上げ)、その他様々なマルクス主義的要素を採り入れたもので、当然ながら共和党は猛反発していた。
はっきり言って、ルーズベルト時代のアメリカの恐慌は半端なものじゃなかったし、社会不安は今の日本どころじゃなかった。むしろ、あの当時のアメリカの貧困層は今の中国・北朝鮮の貧困層に近く、半共産主義的な政策を取らなければ、革命が起きる所だった。ここで、しかし財閥や軍閥が社会福祉政策にどこまで譲歩し、理解を示すかである。もし、一線を超えたら、ウォール街の支援で反共軍事クーデターが起きるだろう。当時のアメリカはいくら進んでいると言ってもまだ生活レベルは今の第三世界の進んだ方の国の生活レベルだからだ。ニューディールがここまでラジカルな改革ならば、労働者階級は歓迎しても、必ずレッドパージのような巻き返しが来るのは時間の問題であると思われる。それに景気が回復すれば、たちまち打ち切られる政策だろう。
はっきり言って、戦後のどの民主党もここまでラジカルで労働者保護的な政策は共和党の反対がなくとも、やる気もなかった。1930年代ほどひどい不況はなかったのだから。しかし、軍需がなくなったら、話は別だ。レーガンとクリントン、ブッシュとケリーの掲げる政策など実際には顕微鏡で見なければ分からない差であるが、もし軍需がなくなれば再びニューディール的政策が問題となろう。すでにクリントン政権末期には、戦後すっかり財界寄りになってしまった民主党やリベラル派への幻滅から再びマルクス派などの古典的左翼が復活し、権力側を押し捲ったのだった。危機感を感じたウォール街の支配層が急遽動員した反共部隊がネオコンとキリスト教原理主義である。この部隊は街頭を占拠した反戦を徹底弾圧し、アサヒ的な批判マスコミをビシビシ取り締まって、再び体制側にヘゲモニーを戻した???
はっきり言って、ネオコンもレーガン時代ほどゆとりがなく、馬脚を表し始めている。非常にやる事にボロが出てきている。あまり不細工な事ばかりやっていると、しまいに「民主党の方がまし」と言われて、ウォール街のボスからクビにされるかも知れない。
ルーズベルトがそこまで労働者寄りの政策を掲げながら、暗殺されず、4選されたのは謎だ。レッドパージが起きたのもルーズベルトの死後だし。あの当時は一歩間違えば革命になるからかなり労働者寄りの政策でも仕方ないと思っていたのだろうか?思ってなければ、彼はケネディやアジェンデ、アリステッドのように排除されているのではないだろうか?あるいは、ニューディール的政策は太平洋戦争やベトナム戦争によって挫折する事が織り込み済みなのかも知れない。