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改憲論議 最終ラウンド突入 歴史・文化を前文に(産経新聞)
http://www.asyura2.com/0502/senkyo8/msg/444.html
投稿者 天魔降伏 日時 2005 年 2 月 04 日 10:50:17: 8b6UqhBoidy/2

(回答先: 憲法前文すべて書き換え 日本文化・伝統表現 自民起草小委(共同→産経) 投稿者 天魔降伏 日時 2005 年 2 月 04 日 10:45:05)

《自民小委》

 自民党「新憲法」起草委員会の「前文」小委員会(委員長・中曽根康弘元首相)の初会合が三日、十ある小委員会のトップを切って開かれ、前文の全面書き換えなど基本方針が確認された。衆院憲法調査会(中山太郎会長)もこの日、最終報告書取りまとめに向けた自由討議をスタートさせ、終戦六十年という節目の年を迎え、憲法改正論議も最終ラウンドに突入した。
     ◇

《衆院調査会》

 ■女性天皇容認が大勢

 「前文」小委では全面書き換えに加え、わが国の伝統、文化、歴史を盛り込むなどの基本方針を確認。今後、各議員からの意見聴取を進め、三月中旬にたたき台となる素案を作成する予定だ。

 一方、衆院憲法調査会は、「九条『改正論が多数』最終報告に明記へ」と報じた読売新聞三日付朝刊に対し、中山会長が冒頭、「調査会として訂正を求める」と宣言する異例の幕開けとなった。憲法改正の必要性を認めている自公民三党間にも、九条改正の中身についてはまだ開きがあることをうかがわせた。この日の自由討議は「天皇」「安保・国際協力・非常事態」をテーマに行われ、女性天皇容認論が大勢を占めたほか、自衛隊と国際貢献を明記することで大筋で一致した。
 また、最終報告書の編集方針について五年間の議論を類型化し、「多数意見」を表記することを三党が合意し決定した。

     ◇

 ■保守らしさ鮮明 中曽根試案 たたき台に?

 これまでに発表されている前文試案の書き出しを読み比べると、中曽根康弘元首相が中心になってまとめた世界平和研究所案の出来栄えが頭一つ抜けているとの印象が強い。日本固有の歴史、伝統、文化を最初の一文で言い表そうと苦心した跡がうかがえるからだ。
 中曽根氏、安倍晋三幹事長代理が委員長、委員長代理としてコンビを組む自民党前文小委はこの日の初会合で、前文の全面書き換えを決め、「保守政党たる自民党らしい前文案」を書き上げる姿勢を鮮明にした。

 中曽根氏は「民族を中心に長い間流れてきた生命体としての日本全体を表現する前文でなければならない」と述べ、“日本人の憲法前文”づくりに意欲を示した。出席者からも「今の前文は占領軍が事実上書いたものだ。翻訳調であり、文章としても悪文の典型だ」と、現行の前文を批判する声が相次いだ。

 前文小委は、三月中旬に素案を作る予定だが、世界平和研究所の案がたたき台になりそうだ。
 現行の前文は「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて…」とあくまで機能的に書き出されている。また国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の三大原則を宣言している。

 しかし、平和主義原則については「先の大戦の敗戦国である日本が反省しさえすれば世界に平和が訪れるという考え方は現実離れしている」(自民党ベテラン議員)という批判が根強い。

 この日の衆院憲法調査会でも、同党の近藤基彦氏が「前文に『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した』と書かれている。理想としては理解できるが、果たしてこれで国の安全が守れるのか」と疑問を投げかけた。
 昨年四月の参院憲法調査会でも、『君は自分の国をつくれるか“憲法前文試案”』の著作がある英正道元駐イタリア大使は「日本国憲法の前文は、主権在民、国際平和、普遍的な政治道徳などの一般的な理念に満ちているが、日本の歴史、文化、伝統については全く無関心で、見方を変えればどこの国の憲法の前文としても通用する」と述べた。
 このような意見を受け、前文小委はこの日、「無国籍」から「日本」の前文づくりに挑む姿勢を強く打ち出した。

(産経新聞) - 2月4日5時1分更新

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050204-00000004-san-pol

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