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(回答先: 教育基本法改正案、提出見送りへ 「愛国心」調整つか(アサヒコム)【改憲と合わせ技へ?】 投稿者 happyblue 日時 2005 年 1 月 27 日 19:25:45)
教育基本法の今国会改悪案の見送りは、昨年の東京での「君が代」不起立闘争をはじめとした改悪反対運動の成果だと思います。
他方で、教育改悪の動きは、現行教育法に違反して、現場から掘り崩されようとしています。下に引用した記事は昨年10月のだいぶ古い記事ですが、教育改悪の動きとして重要です。
大きくは二つ、
@教員免許制は政府の方針に従わない教師から免許を奪う制度で、こんなのを通されたら日教組運動は壊滅させられてしまいます。
Aもう一つは、国立大学の教員養成過程に、「専門職大学院」をつくれというものです。
詳しい中身はこれから検討するとされていますが、元校長や教育行政の人間を講師とする積極的に愛国新教育を行う教師を養成する大学院に現行の教育学部を縮小再編統合せよというものです。すでに石原都政の下ではじめられようとしている「教員養成塾」に全国の国立大学(法人)の教育学部を改造させようとしています。
大学段階でお国のための教師を作ろうというとんでもない構想です。しかし法人化され、財政削減で存亡の危機に立たされている全国の教育学部は、自ら率先してこの道へ歩むことを誘導される危機にあります。
大学からも戦争のための教育改悪に反対する運動が必要です。今年の都立高校での「日の丸・君が代」拒否闘争が再度爆発するかどうかは、情勢を左右する力になると思います。
@中山文科相:中教審に教員免許更新を諮問−−06年度改正目指し(毎日新聞)
中山成彬文部科学相は20日、教員免許への更新制導入と教員養成の専門職大
学院の設置などを、中央教育審議会(鳥居泰彦会長)に諮問した。約1年間の審
議を経て、文科省は06年度中に制度を改正したい考えだ。免許更新制は過去に
答申を見送られた経緯がある。
教員の資質向上を目指す免許更新制は、一定の有効期間を免許に設け、更新時
に適格性を改めてチェックする仕組み。導入を前提に、免許授与や更新の手続き
など具体的な制度設計の審議を中教審に求めた。02年の中教審答申では「なお
慎重な検討が必要」と見送られた。だが指導力不足教員の増加傾向を背景に、文
科省は「教員の質向上を求める世論の高まりがあり、状況は変わった」(教職員
課)と判断した。更新制は河村建夫前文科相の私的諮問機関の提言にも盛り込ま
れていた。
実践的な指導力のある教員を育てる専門職大学院では、教育体制などの具体的
な設計、修了者の処遇などの検討を中教審に求めた。現在の教職課程の科目は理
論や講義が中心で、演習や実習が足りず、教職経験者が指導に当たる例も少ない
という。毎日新聞 2004年10月21日 東京朝刊
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/edu/news/20041021ddm012010111000c.html
@参考ホームページ(文部科学省)
人間力向上のための今後の教育の構造改革の方向性について
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/16/09/04090202.htm