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高校で爆発「助けて」「耳痛い」 数学授業一転、逃げ惑う生徒
数学の時間、突然「バーン」という轟音(ごうおん)が教室に響いた。山口県立光高校で十日午前、火薬が入った瓶が教室に投げ込まれた事件。けがをして次々に救急車で運ばれる生徒。体育館に避難した生徒の顔は青ざめ、静かな住宅街には救急車のサイレンがけたたましく鳴り響いた。
火薬が入った瓶が教室に投げ込まれたのは数学の時間だった。直後、教室は生徒の悲鳴がこだました。逃げ惑う女子生徒ら。「助けて」「耳が痛い」。たちまちパニックになった。投げ込んだ男子生徒(18)は、教諭が取り押さえ、通報で駆け付けた光署員が傷害の現行犯で逮捕した。
爆発音は高校の周辺にも響き渡った。近所の主婦(58)は「大きな音が一回して、ガス爆発が起きたのかと思った」。別の主婦(58)は「車の事故かと思った。煙は上がっていなかったが怖い」と声を震わせた。
「爆発があった。けが人が出ている」。光地区消防本部には午前十時ごろ、高校から緊迫した声で通報が入った。色めき立つ消防隊員。すぐに消防車や救急車など十六台が出動、高校の玄関付近に集結した。
同消防本部によると、生徒五十三人を同市内の二つの病院に搬送した。一人は入院が必要とみられるほどのけがを負っていたが、大半は軽い手足の裂傷や「目や耳が痛い」というものだった。
高校には保護者から安否を尋ねる問い合わせが殺到。高校はこの日の授業を中止し、全校生徒は午後一時に帰宅した。
近所の主婦(57)は「救急車が何度も往復していた。進学校なのにこんなことがあるとは」と驚いた様子だった。
http://www.sankei.co.jp/news/evening/11nat002.htm