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旧福岡藩主黒田家の菩提(ぼだい)寺の崇福寺(福岡市博多区千代四丁目、宇佐見宗玄住職)で書院など四棟が全半焼した火災で、福岡県警捜査一課と博多署は二十日夜、現住建造物放火の疑いで同寺の僧侶永田秀明容疑者(26)を逮捕した。容疑を認め「人間関係など日ごろのうっ積が積もり積もって火を付けた」と供述しているという。県警は同日、捜査本部を設置した。
調べでは、永田容疑者は九日午後九時十分ごろ、同寺の隠寮(いんりょう)と呼ばれる住居部分に隣接する掃除用具置き場に火を付け、書院など三棟を全焼させるなど延べ七百平方メートルを焼失させた疑い。けが人はなかった。
捜査本部によると、出火時、宇佐見住職は隠寮、永田容疑者ら僧侶計十人は境内で修行中だった。同容疑者は「九時十分に修行が始まった直後に火を付けた」と供述しているという。
県警は、火元とみられる付近からくぎや焼けたバケツの一部、新聞紙の燃えかすなどを発見、油性反応を確認したため放火と断定。
捜査本部は見つかったバケツの底からくぎを打ちつけ、その上にろうそくを立てた時限発火装置で放火し、アリバイ工作したとの見方を強めている。
永田容疑者は二〇〇四年三月、京都市内の寺から修行のため崇福寺に移り、同寺に住んでいた。
関係者によると、寺は一二四〇年に大宰府に創建されたが、約四百年前に福岡藩初代藩主の黒田長政が現在地に移した。福岡城本丸の表門を移築した山門など福岡県指定文化財七点と市指定文化財五点があるが、いずれも火災被害はなかった。