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(回答先: JR西日本 日勤教育見直しへ 投稿者 ワヤクチャ 日時 2005 年 5 月 14 日 15:57:40)
日勤教育是正を昨秋国交省が指導 JR西反論、改善せず【朝日】
http://www.asahi.com/national/update/0515/OSK200505140026.html
2005年05月15日17時37分
JR西日本がミスをした運転士に課す「日勤教育」と呼ばれる再教育について、国土交通省が昨年9月に労組からの中止要請を受けて、「草むしりなど懲罰的なものは含めるべきではない」と同社に是正を指導していたことがわかった。これに対し同社は、草むしりと日勤教育に直接関連はないとの理由で指導を事実上放置。このため現場では、日勤教育への心理的負担が継続していたという。同社は事故後、日勤教育の内容の見直しを進めている。
JR宝塚線(福知山線)で脱線した快速電車の高見隆二郎運転士(23)=死亡=は昨年6月、学研都市線で約100メートルオーバーランし、13日間の日勤教育と訓告処分を受けた。その後、友人に「偉い人の前で反省文や報告書を何度も書き直しさせられた」「今度やったら降ろされるかもしれない」と不安を語っていた。
今回の事故でも、一つ手前の停車駅である伊丹駅で、高見運転士は約60メートルオーバーランし、車掌に「(オーバーランの距離を)まけてくれ」と頼んでいた。このため、兵庫県警捜査本部と国交省航空・鉄道事故調査委員会は、日勤教育を忌避する心理が運転に何らかの影響を与えた可能性があるとみて調べている。
国交省によると、昨年9月、労組からの中止要請を受け、JR西日本に日勤教育の実態を尋ねた。その結果、運転教育とは別に、草むしりなどをさせていたことがわかり、「懲罰的なものは含めるべきではない」として口頭で指導したという。 しかし、同社は「日勤教育に限らず、環境整備の一環として職場単位で草むしりをすることはある」との理由で、日勤教育の内容は変更しなかった。13日の衆院国土交通委員会で、参考人招致された同社鉄道本部長の徳岡研三専務は、高見運転士への日勤教育について「指導は適切だったと考えるが、本人は厳しく受け止めていたのかもしれない」と答弁している。
事故を受けて、同社は安全性向上計画を策定中で、日勤教育についても、ほかのJRや私鉄などの教育システムも参考に見直しに取り組んでいる。
これまで、指導内容が電車区長ら現場の上司に任されてきたのを改め、再教育の対象となるミスを分類化して指導内容のマニュアルをつくったり、研修センターを活用したりする方針だ。
日勤教育をめぐっては、兵庫県弁護士会も、約1カ月間花壇の草むしりや就業規則の書き写しをさせられた運転士からの人権救済の申し立てを受け、昨年6月、同社神戸支社に対して人権侵害行為をしないよう勧告している。