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(回答先: 羽田空港の航空管制ミスで管制官らを処分 (読売新聞) 投稿者 外野 日時 2005 年 5 月 13 日 19:50:53)
薄っぺらパフォーマンスが大好きである小泉首相が、今回の福知山線事故には至って静か。
一方、現在、対小泉の急先鋒である亀井静香議員は関係の深い業界で起きた大惨事に心中は如何?
それにしても亀井議員、「安全について万全の体制を期した会社と、コスト面からしわ寄せをさせる会社で、差が出るのは当然」とは、実に正しい御意見。
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強気の亀井運輸相に推測さまざま 日航スチュワーデス問題
朝日新聞 1994.08.18 朝刊
日本航空のスチュワーデスをアルバイト採用する計画が、亀井静香運輸相の「ツルの一声」で白紙に戻された。同相がなぜ強硬姿勢を貫いたのかについて十七日、さまざまな推測が関係者の間で広がった。「運輸省に勢力を広げたとされる新生党への対抗意識からではないか」とか、「『運輸族議員』出身の大臣としての影響力を誇示するデモンストレーションだったのではないか」などといった具合だ。
亀井氏が属する自民党三塚派はもともと安倍派、福田派の時代から国鉄や航空業界などに強い影響力を持ち、「運輸族」の牙城(がじょう)だった。それが、奥田敬和氏が運輸相を務めた一九九一、九二年ごろから次第に運輸省内外に新生党人脈の影響力が強まってきた、とされる。
これに対し、運輸政務次官や自民党交通部会長などを歴任した亀井氏は、前政権が先送りしてきた「整備新幹線の未着工部分の計画決定」の実現を打ち出すなど、政策をそのまま踏襲しない姿勢をはっきり打ち出した。運輸省の局長クラスなどとの会合の席で、旧連立政権時の「遺産」に対して厳しい態度で臨む姿勢をにじませたりもしており、今回の白紙撤回もその延長線上にある、との見方が省内に生まれている。
自民内には「亀井氏は航空機の安全性について口にすることが多かった」という声もあり、持論を展開しただけ、とみる向きもある。
ただ、「正社員とアルバイトが同乗すると、緊急時の一体感に欠け、安全上問題がある」という同氏の論理は、アルバイト導入に反対している日航客室乗務員組合の主張と一致する。このため、かつて経営立て直しのために、鐘紡会長から日航副会長(のちに会長)に就任した伊藤淳二氏の手法に重ね合わせてみる見方もある。伊藤氏は労組を味方につけて経営再建を図ろうとしたが、「亀井氏も似たアプローチで日航の経営陣などを揺さぶろうとしたのではないか」(運輸省幹部)というのだ。亀井氏は日航に対し、労務政策などをめぐって以前から批判的だった、との見方が関係者の間で「常識」ともなっている。
一方、日航と密接な調整を重ねて「アルバイト化」を事実上後押ししてきた運輸省の事務当局は、あらしが過ぎるのをじっと待つ姿勢だ。ある幹部は「はっきりいって、大臣のいっていることは、論理的にも無理がある。路線配分などの権益をちらつかせながら白紙撤回を迫るやり方にも、問題がある。しかし、大臣ともめると、業務がすべて滞ってしまう。いまは冷却期間が必要だ」ともらしていた。
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亀井運輸相、日航へ依然強硬 アルバイト乗務員問題
朝日新聞 1994.08.21 朝刊
亀井静香運輸相は二十日、講演に訪れた熊本市で記者会見し、日本航空のアルバイト客室乗務員採用計画の撤回を求めた問題で、「安全のためであれば、規制だって強化すべきだ」と改めて強硬姿勢を示した。
亀井運輸相は「航空会社の経営改善は、役員数の削減や関連事業の見直しを先行させるべきだ」と主張。警察庁時代のあさま山荘事件などでの経験を引きながら、「修羅場で大事なのはチームの一体感と使命感だ」と述懐。「パイロットやスチュワーデスは安全確保の基本的部分を担当しており、赤字だからそこにリストラをかけるというのは出発点が間違っている」と言った。
増便の許認可権を盾に取ったとの批判には、「安全について万全の体制を期した会社と、コスト面からしわ寄せをさせる会社で、差が出るのは当然」と反論した。
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