現在地 HOME > 日本の事件16 > 689.html ★阿修羅♪ |
|
(回答先: カマトトぶるんじゃない北側国交相 現場の声を無視し続けたのはJR西当局だけか 投稿者 魔神の呪い 日時 2005 年 5 月 06 日 19:52:07)
05/04 17:40 〓労労対立〓で現場に亀裂 JR労組、離合集散の果て
「イデオロギーの対立を乗り越え、JR西日本の労働組合は団結
して会社側に安全対策の徹底を求める」
脱線事故から三日目の四月二十七日夜。労組側の共同記者会見に
臨んだ最大労組、西日本旅客鉄道労働組合(JR西労組)の森正暁
(もり・まさあき)委員長は硬い表情で切り出した。尼崎市の事故
現場では、消防の救助活動がまだ続いていた。
三万人以上の社員を抱える巨大企業、JR西日本にはJR西労組
(二万七千人)のほか、国鉄労働組合西日本本部(国労西日本、二
千五百人)、JR西日本労働組合(JR西労、千二百人)、建交労
西日本鉄道本部(百人)の四つの組合がある。事故後、ただちに車
両・設備の充実や社員教育の是正を訴える共同声明を出したが、各
労組には微妙な温度差があった。
「あの場でイデオロギーを持ち出すなんてどういう神経だ。労働
現場の亀裂の深さを露呈する気か」。森委員長の言葉への拒否反応
は強く、いまだ修復されない〓(始めダブルミニュート)労労対立
〓(終わりダブルミニュート)の実態が浮かび上がる。
JRの労組は国鉄時代から離合集散を繰り返し、民営化後も分裂
状態が続く。JR西日本でも国鉄時代の伝統を受け継ぐ国労は今や
少数派。ストライキを多発し「鬼の動労」と言われた動労も一部社
員がJR西労に残るのみだ。
「自ら『責任組合』と称して労使協調路線を先導してきた以上、
社の上層部と同様に、JR西労組も事故の責任を免れない」(JR
西労幹部)。
事故後、会社の経営戦略に批判が集中。これに連動するように他
の労組からのJR西労組への風当たりも強くなった。
関係者によると、同社では助役や係長への昇進試験を受けても、
JR西労組に属する社員でなければ容易に合格できない。暗に組合
転換を求められたり、上司と部下で年齢や経験が逆転したりするた
め「技術や能力を継承できない。職場の人間関係がひずむばかり」
(社員)という。
「人殺しと言われても返す言葉がない。労組としてのチェック機
能を果たせなかった責任を重く受け止めている」―。JR西労組の
幹部はうつむき加減に話す。しかし他組合からの批判に対しては「
一部労組は運転士の再教育の在り方と事故原因を結び付けようとし
ている。ただ批判するだけでは、安全性向上や労働現場の改善につ
ながらない」と語気を強めた。
20050504 1740
[2005-05-04-17:40]