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(回答先: 「揺れる日本の安全神話」…尼崎脱線事故に世界の反応 (読売新聞)goo 投稿者 愚民党 日時 2005 年 4 月 28 日 19:44:41)
「数分遅れで怒る通勤客」日本の“特殊性”海外も関心
主要先進国で百人前後の死者が出た鉄道事故としては、一九九八(平成十)年に起きたドイツの高速列車「ICE」の脱線事故以来となった兵庫県尼崎市のJR脱線事故。国内のみならず世界的に大きく伝えられ、アジアでの事故に関する報道としては異例の「大ニュース」となっている。他国に比べ鉄道への依存度が高く、定時運行が当然という日本の“特殊性”への関心もうかがえ、JR西日本に対する批判が高まっていることを紹介する例も多い。
英デーリー・テレグラフ紙は、日本の鉄道会社について「定時運行、安全、従業員の質、技術すべてで、英国では想像不可能な高いレベルを保っている」と紹介。しかしその一方で、このような状態が維持されたことで「通勤客は、ほんの数分の遅れが出ただけで激しく怒ってしまう欠点がある」と、このような状態に慣れている乗客側の要求水準も極めて高いことを指摘している。
このため、「鉄道会社側は従業員に定時運行の激しい圧力をかける」状況が生じていることを暗に批判する形にもなっている。
また、二十八日付の米クリスチャンサイエンス・モニター紙は、「世界で最も安全な鉄道システムの一つを持っているとの評判が揺さぶられていることが、日本で起きている激しい衝撃の大きな要因になっている」と尼崎発の記事で指摘し、今回の事故が日本人の自信や鉄道輸送への信頼に極めて大きな影響を与えたとの見方を示した。
同紙は、日本では「例えば赤信号で三十秒停止しただけでもおわびの車内放送が流される」など、他国では考えられない水準の正確さが当然になっていることを紹介。欧州の中でも鉄道が発達しているドイツに比べても、日本の鉄道の年間旅客輸送量は約十倍にのぼると伝え、「日本ほど鉄道に乗ることが日常の一部になっている国はない」ことが、事故の衝撃をより大きくしていると分析している。
日本の鉄道に関しては、各国メディアとも「世界で最も大規模、かつ洗練されている例の一つ」(米ワシントン・ポスト紙)、「世界で最も信頼できる」(独フランクフルター・アルゲマイネ紙)など、高く評価している。それだけに、今回のような事故が起こったことが、他国の場合よりも驚きをもって受け止められている形だ。
ただ、各メディアの報道では、「電車は福知山発」「女性専用車両が二両あった」など、細部で事実と異なるものが少なくなく、JR西日本や警察・消防当局などの外国メディアに対する態勢が十分ではないこともうかがわせている。
http://www.sankei.co.jp/news/evening/01nat002.htm