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(回答先: 「ピストル密輸事件は警察の自作自演」タイ人男性が提訴(NNN) 投稿者 シジミ 日時 2005 年 3 月 15 日 20:31:00)
http://miyazakimanabu.com/item/303
宮崎学である。今日は重要な記者会見の告知をする。
1994年に大阪でタイの船員が拳銃61丁を密輸入しようとして逮捕されたという事件があった。大阪なのになぜか摘発したのは兵庫県警。警察白書にまで「大手柄」と褒めたたえられた事件やったが、後に、それは「ヤラセ」であることがバレてしまい一転して「大失態」が暴露されてしまったのだ。
その時、逮捕されたのがタイ人の船員、サダユット・グリンオップだ。
サダユットは兵庫県警の「大手柄」のために8年ものを間、懲役刑に処せられて大阪刑務所に服役。一昨年に、刑期満了をもって、タイに帰国した。そこで、ワシの信頼すべきタイの仲間、宇崎夫妻を通じて、サダユットとバンコクの地で会うことができた。サダユットは長く刑務所でくさいメシを食ったことでカタコトの日本語を話す。「弁護士」「最高裁」「控訴」などなど普通のタイ人ではまあ知らない単語ばかり。「ヤラセ」にはめられたばかりに、必要にかられて覚えた単語ばかり。実に悲しい響きの単語ばかりである。
サダユットは怒る。「ばかやろう」
そらそうや。タイに戻ってみたら、嫁さんは逃げてしまっていた。兄はサダユットが拳銃密輸して逮捕されたことが関係してか拳銃で撃ち殺された。逃げた嫁とのかわいい子供も、十数年前のタイの民主化運動の動乱時に事故で失ってしまった。今も実名では仕事にありつけず、偽名で細々と田舎町に暮らす日々。
そこで、サダユットの恨みを晴らし、兵庫県警のやらせを追及すべくサダユットが原告となり、民事訴訟で兵庫県警と戦う作戦に打って出る。
弁護人は、あの安田好弘の盟友で、関西の腕利き中道武美だ。
1月30日14時から、バンコクの「NOVOTEL LOTUS HOTEL」でドーンと記者会見、兵庫県警の悪事を暴露する。この戦いは十分に勝算がある。サダユット以外にも、重要な証言者を用意している。なんと、兵庫県警の「ヤラセ」の一端の協力、その中身まで聞いたという男もいるである。そのうちバーンとでかい舞台でも追及するで。
サダユットへのインタビュー
― なぜ、日本に拳銃を密輸したのか?
120万円をあげるから、拳銃を密輸してくれと頼まれた。最初は120万円払うということで、拳銃という話ではなかった。お金がなく、入院できない母親の入院費用を稼げると応じた。拳銃は、相手から受け取った。
― 拳銃はどこで、誰から受け取ったのか?
タナカから紹介された、タイ人から出港直前に受け取った。中身を見て、はじめて拳銃だとわかり驚いた。もう、断ることはできない状況だった。
― タナカなる男から持ちかけられた?
そうです。1994年春に日本の神戸の岸壁でタナカとであった。そのときは大麻の密輸だった。次に拳銃になった。
― 逮捕されたときは?
タナカに「早く拳銃を引き取れ」と催促したのに、なかなか引き取らない。
わざわざ人目につきそうなところへ、荷物を降ろさせるなど変な気がした。
タナカに呼び出されていくと、いきなり警察から逮捕された。なぜ、逮捕された場所にタナカがいたのか、ずっと不思議だった。
― タナカは兵庫県警の刑事、小林治だといつ知ったか?
大阪刑務所から仮出獄して、タイに帰国後知った。信じられなかった。
― 大阪刑務所での生活は?
阪神大震災に見舞われて、怖かった。日本語はわからず、刑務所生活になじめず、よく懲罰を受けた。冬はしもやけに悩まされた。本当につらかった。収監中、タナカらの顔写真を持って、検察官が事情を、4,5回聞きにきた。
きっと、密輸容疑で逮捕してくれると思っていた。
― 話を総合すると、タナカが日本で話を持ちかけ、拳銃まで用意。あなたは中身がわからず了解。渡されたのが拳銃だった。それを運ぶと100万円がもらえるという約束だった。
そうです。もし拳銃とわかったら断っていた。しかし断れなかったのは、自宅まで、運ばないと大変なことになると脅かされたから。本音は、お金より断りたかったんですが。
― 今の心境は
事情はどんなことであれ、拳銃を密輸しました。そして、私は罪をつぐなったのです。タナカも罰せられるべき。とりわけ、タナカが警察で、拳銃が摘発され、手柄になっているとすれば問題です。自分で拳銃を買って、私に密輸を
そそのかし、私を逮捕しているのです。タナカを罰してほしいのと同時に、自分の名誉回復、そして、これからこんな事件が起きないように、二度と祖国のタイからに犠牲者が出ないように、広く私の経験を伝えたい。
参考記事
けん銃61丁を押収 堺泉北港で、タイ人船員現行犯逮捕 兵庫県警
1994.09.11 大阪朝刊 27頁 社会 (全436字) 毎日新聞
兵庫県警保安課は十日、大阪府泉大津市の堺泉北港岸壁で、けん銃と実弾が入った麻袋を持っていたタイ人船員、サダユット・グリンオップ容疑者(28)を銃刀法、火薬類取締法違反の現行犯で逮捕、けん銃61丁と実弾255発を押収した。県警によると、けん銃61丁は今年、全国で最高の押収数。
調べでは、グリンオップ容疑者はタイ船籍の貨物船「M・S・ハイスーン号」(八、九七七トン)の船員。この日早朝、けん銃と実弾の入った麻袋二つを岸壁に置いたまま船から出入りしているところを捜査員が職務質問し、所持品であることを認めたため、現行犯逮捕した。保安課は銃刀法違反容疑で貨物船内も捜索したが、銃器類は発見されなかった。押収されたけん銃は、オートマチック式が33丁、回転式が28丁。貨物船は先月三十一日、砂を積み込んでバンコクを出港。今月八日朝、堺泉北港に入港していた。保安課は、タイから日本へ大がかりなけん銃密輸ルートがあるとみてグリンオップ容疑者を追及、国内の流通ルートも解明する。
タイ人船員に懲役10年 短銃密輸で判決/神戸地裁
1994.12.13 大阪夕刊 12頁 (全193字) 読売新聞
大阪・泉大津港で九月に摘発されたタイルート最大規模のピストル密輸事件で、銃刀法違反などの罪に問われたタイ人船員サダユット・グリン・オップ被告(28)に対する判決公判が十三日、神戸地裁で開かれた。阿部功裁判長は「銃器が民間にも流れるなど市民生活に対する脅威となっており、厳罰もやむを得ない」と最近の銃器社会の情勢に言及、懲役十年、罰金五十万円(求刑・懲役十二年、罰金百万円)を言い渡した。
2005-01-27 宮崎学