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『妻は知っているのか』
中津川6人殺傷 事務長が面会求める
岐阜県中津川市の六人殺傷事件で、自殺を図った市老人保健施設の原平事務長(57)は意識を回復しつつあり「妻は知っているのか」と医師に尋ねたことが分かった。日帰り旅行で妻(56)が不在の間に事務長が繰り広げたとされる凶行の動機は依然不明だが、事務長は妻に会いたがっているという。幼い孫まで殺した上でいったい何を伝えたいのか。六日で発生から丸一週間。謎は深まるばかりだ。
■僕が送るよ
岐阜県警によると、自ら首を刺して意識不明に陥っていた原事務長は、重湯を飲み込めるまで回復。医師は事件に触れず容体などに限って話しかけるようにしているが、原事務長から今回の事件について「妻は知っているのか」と尋ねてきたという。事務長は妻に会いたいという意向を医師に伝えている。
殺傷事件のあった二月二十七日に愛知県日間賀島へ旅行予定だった妻は、当日朝、友人の車で集合場所の駅まで行くつもりだったが、原事務長はその前日に「僕が送っていくから断れよ」と申し出ていたことも分かった。当日朝、原事務長は駅まで車で送った妻に「気を付けて」と声をかけて別れたが、凶行はその直後から始まったとみられる。旅先で事件を知った妻は警察の事情聴取に「信じられない」と話し、動機と考えられる悩みや予兆はまったく感じられなかったという。
動機の解明は原事務長本人の聴取以外に方法がない。回復は順調で、精神状態も見ながら医師が許可し次第、聴取する。
■娘一家道連れ?
「おばあちゃんが孫に会いたがっている」。原事務長が長女藤井こずえさん(30)母子を誘い出したのは、既に「おばあちゃん」のチヨコさん(85)が絞殺された後だった。
チヨコさんは普段から孫に会いに藤井さん宅を訪ねてくることもなかったため、こずえさんの夫、孝之さん(39)は「変だな」と思ったという。
原事務長はチヨコさんと、長男正さん(33)という同居の二人を殺してから、わざわざ車でこずえさん母子を誘い出したとされるが、なぜ別世帯で幸せな家庭を築いていた一家を呼び出してまで殺す必要があったか。
孝之さんは午後になって再び訪ねてきた原事務長に誘い出された。事務長宅に着いたところで、事務長は「タカさん、死んでくれ」といきなり包丁で孝之さんの腹を刺した。妻子を殺される理由について孝之さんは「まったく思い当たらない」と聴取に答えている。
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20050306/mng_____sya_____002.shtml