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(回答先: Re: やろうと思えばできる。 乗っ取られていて遠隔で処理されトラックバックの送信元IPアドレスが書き換えられている。 投稿者 巖宮竜而 日時 2005 年 11 月 02 日 00:06:35)
“当時の日報” 「終わりなき情報戦争」より
巨人盗聴網エシュロン/民間の通信すべて傍受
米中枢同時テロ事件を受けて、警戒態勢を取り続ける米軍三沢基地。その奥深く、小川原湖のほとりに一段と厳重に守られた極秘の場所がある。「セキュリティー・ヒル(保安の丘)」。その名を呼ぶ時、米軍人ですら声をひそめる。
この丘に林立する無数のアンテナと巨大な「象のおり」。空中を飛び交う無数の通信・電子情報に対して、二十四時間態勢で耳を澄ます極東最大の情報収集基地の姿は奇怪で異様だ。
その中で現在、フル稼働しているとみられるのが、直径十メートルを超すゴルフボール型の巨大ドーム群だ。ターゲットはテロの首謀者とされるウサマ・ビンラディン氏。「彼が世界中のテロリストたちとの連絡に使っているインターネットを傍受しろ。そういった命令が下されているはず」と軍事専門家らが口をそろえる。
その一人は続ける。「インターネットはもちろん、電話、ファクスなど遠距離通信に使う民間の衛星ネットワークをすべて傍受していると考えられます。米国が中心になって構築した地球規模の秘密通信情報傍受システム。これが『エシュロン』です。知らない間に企業や個人の情報がのぞかれているのです」と。
エシュロンが注目され始めたのはここ数年のことだ。その多くはなぞに包まれており、おぼろげながら分かっていることは、一九四八年の英米協定に端を発し、現在ではカナダ、オーストラリア、ニュージーランドを含む英語圏五カ国で組織する「UKUSA(ユクサ)」で共同運用されていることぐらい。
中心となっているのが、米国最大の情報組織であるNSA(国家安全保障局)で、その頭文字を取って「ノー・サッチ・エージェンシー(そんな機関は存在しない)」とやゆされるほど、徹底した秘密主義を貫いていることなどだ。
巨大ドーム群が並ぶセキュリティー・ヒルは米空軍の三七三情報群に所属するが、運営主体はNSA。このため「エシュロン施設ではないか」との声が専門家から上がっていたが、そのうわさを直接裏付ける機密文書が二〇〇〇年一月、米ジョージ・ワシントン大の国家安全保障公文書館によって“発掘”された。
文書は、米空軍情報局史(九四年)の「エシュロン部隊の活動」と題した項目に登場する。
「空軍情報局の…(削除部分)…への関与は、日本の三沢基地での『レデイ・ラブ作戦』に限定されていた」
前後の文章から判断して、削除部分は「エシュロン活動」と推測される。分かりづらい文章だが、簡単に言うと、三沢ではレデイ・ラブ作戦という形でエシュロン活動が行われていたということだ。三沢はエシュロン拠点の一つだったのである。
「レデイ・ラブ作戦」はモスクワと極東地域を結ぶ旧ソ連軍事衛星通信の傍受活動を示す。三沢基地研究の第一人者で、通信工学が専門の佐藤裕二・秋田大元教授(秋田市在住)は「レデイ・ラブ作戦はエシュロンの一部」と分析する。その上で「三沢がソ連を対象とした同作戦を開始したのは七〇年代末のこと。しかし、冷戦体制の崩壊で標的を失ってしまい、新たなターゲットに加えたのが民間の商業衛星。軍事以外の情報収集にも手を染め始めたのです。九〇年以降のことです」と説明する。
エシュロンについて、米政府はいまだにその存在を公式に認めてはいない。日本政府も「全く承知していない」(六月の衆院安全保障理事会で田中真紀子外相)と歩調をそろえる。しかし、なぞの怪物エシュロンは、ミサワをキーワードにその姿を現しつつある。