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(回答先: セックスボランティア 河合香織 投稿者 ニコちゃん 日時 2005 年 9 月 19 日 14:51:46)
出版社:朝日新聞社
価格:¥1,000-
著者の水島広子氏は、民主党の国会議員であると同時に精神科医でもありまして、メンタルヘルスに関する本も何冊か書いています。しかし、著者は国会で本会議が開かれているときに、大胆にも自分の議席で年賀状の宛名書きをしていて、それを写真週刊誌に掲載された人でもあります。しかし、残念ながらこの本では、そのことについては書かれていません。
内容としては、政治家の自己愛パーソナリティについて書いているのですが、自分自身が国会議員であるために、政治家たちの具体的な実例がたくさん出てきます。そして、自己愛パーソナリティの政治家の例として、石原慎太郎、ヒットラー、田中真紀子などが取り上げられていますが、現状では、このよう性格も政治家にとって必要な素質のひとつとして取り上げているところが興味深いです。しかし、このような性格の問題点についても指摘しているのですが、やはり政治の現場を体験しているだけあって、なるほどと思うようなことも書かれています。
著者自身は、自己愛パーソナリティとは正反対の、良心的なリベラル派を自認しているようでして、自分の正当性を力説しているのですが、なんと言ったらいいのか……。
政治家たちの自己愛が作り出す力学を知るには、ちょっと面白い本です。