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出版社:新潮社
価格:¥1,500-
この本は、障害者を対象に性的なサービスを提供している人たちや、サービスを受けている障害者の人たちを取材して書かれたルポです。
障害者であっても性欲はあるのですが、障害者であるがゆえに、長い間、性の問題はタブー視されてきました。そして、こういう状態の中で、障害者の性欲の処理は、介護のスタッフや家族の人たちによって、たとえばマスターベーションを手伝うとかいう形で秘密裏に行われてきました。この本では、そういった障害者の性を取り巻く問題と向き合っている人たちをたくさん紹介しています。
障害者のペニスを愛撫して、射精の介護をしている男性スタッフ。障害者をソープランドに連れていく人たち。ボランティアで性的なサービスをするOLや主婦。出張サービスの風俗店で働き始めた聴力に障害のある女性。障害者同士の夫婦やカップルが、性行為を行えるように手伝う人。出張ホストを呼んで性行為をしている障害者の女性。オランダでは、障害者が性的なサービスを受けるときに、市役所が助成金を出すところもあるそうなのですが、そういったオランダでの現状についても書かれています。
こういった現実を知ると、障害者を取り巻く性の問題について、いろいろと考えされられます。そして、性的なサービスを提供している人たちの中に、何人か境界例らしき人たちがいることについても、いろいろと考えされられます。