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(回答先: 予告の地震か別物か、ひずみ解消がカギ 宮城沖地震(朝日新聞) 投稿者 シジミ 日時 2005 年 8 月 17 日 03:07:44)
宮城地震 不安の夜
震度5級 余震の恐れ
列車の運行状況について駅員に説明を求める人たち(16日午後2時25分ごろ、JR仙台駅で)
宮城沖地震に備えてきた足元が大きく揺らいだ。16日正午前、県内を襲った震度6弱の地震。プールの天井崩落でけが人が続出したほか、新幹線がストップし、お盆休みを終えて上京する乗客の足が大きく乱れた。震度6を3回記録した県北部地震からわずか2年あまり。震度5程度の余震の不安は消えず、直撃された県民は警戒感を強めている。
地震の影響で東北新幹線は県内各地で立ち往生した。8時間以上も缶詰状態になった車両からは家族連れなどが疲れ果てた様子で駅に降り、JR仙台駅では首都圏に戻るのをあきらめる帰省客も多く見られた。
古川駅から約11キロの地点でストップした「はやて・こまち9号」が動き出したのは午後7時過ぎ。乗客が7時間以上も車内に閉じ込められた。秋田県・玉川温泉へ行く予定の千葉県白子町の夫婦は「キャンセル待ちでやっと取れた宿泊だった。こんな遅い時間になって盛岡から先へ行けるのか。今日は朝食から何も食べていません」とぐったりした様子で話していた。
「はやて・こまち272号」も、仙台駅から東京方面へ約15キロ離れたトンネル内に8時間にわたって止まった。家族5人で乗車していた埼玉県新座市の主婦目時佳奈さん(28)は「携帯電話が使えず、1歳の娘の紙おむつもなくなった」と振り返った。
岩手県北上市の実家から東京都内の自宅に帰る途中だった主婦(38)は、乗っていた新幹線が仙台駅近くで停止し、徒歩で同駅に向かった。「4歳と2歳の子供がぐずったり、気分が悪くならないか心配だった」と話し、仙台駅まで迎えに来た両親と実家に戻った。
岩手県水沢市の実家から一家4人で都内の自宅に向かっていた会社員阿部芳孝さん(43)も「新幹線車内は換気が悪く、体調を崩す女性もいた。あすから仕事なのに困りました」と切符の払い戻しを受けていた。
地震の影響で天井が崩れ落ち、26人が負傷した仙台市泉区松森のスポーツ施設「スポパーク松森」には、消防車や救急車など計11台が出動。陸上自衛隊多賀城駐屯地からも約30人が応援に駆けつけた。現場では消防隊員などが負傷者を毛布でくるみ、出血をタオルで押さえるなどして救護活動に当たった。
プール内は子どもの悲鳴や大人の叫び声が響きわたった。天井パネルが崩れ始めたスライダーの上でインストラクターをしていた文屋良一さん(21)は、「揺れが起きてからすぐしゃがみ、『スライダーから降りてください』と叫んだ。上からかなり大きな固まりが次々と落ちてきた。先に滑っていた男の子を抱え、がれきを払いながら一緒に滑った。天井を支えていたくぎを踏んで足をけがした人もいた」と振り返る。
また、水際に座っていて顔に天井パネルが当たり、口などにけがをした同区鶴が丘の会社員阿部真一郎さん(63)は「地震が起きた後、スライダーの方から天井がバサーッと崩れてきて、プール一面、パネルの破片で覆われた。揺れが激しく、中にもぐった。必死に子どもを捜す家族もいて、自分も夢中で避難した」と、興奮した様子だった。
(2005年8月17日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news001.htm