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(回答先: 福岡県西方沖地震 (東京新聞) 投稿者 愚民党 日時 2005 年 3 月 21 日 14:32:35)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20050321ic24.htm
福岡県西方沖地震で大多数の住民が避難した福岡市の玄界島。
千田昇・大分大教授(変動地形学)と国土地理院の調査員のチームが21日、島内に入り、地形が変化した様子を調査した。
島の玄関口である南部の港。防潮堤の外側に消波ブロックが積み上げられている。そこに付いた水位の跡をヘリから眺めて、千田教授は言った。
「海底の地形に、隆起や沈降といった変化はなさそうだ。今回の断層調査は簡単ではない」
地震を起こした断層は玄界島の東側を北西―南東方向に約30キロ延びている。
海底の断層が過去、どれくらいの周期で地震を起こしてきたかを調べるには、音波を反射させる探査法が一般的。だが今回は、割れた面を境に水平方向にずれ合う「横ずれ断層」。海底に凹凸が出ないため、データ収集が難しいという。
「島の集落も、このままでは危険だ」。
島南部の急な斜面には住宅が密集、その上には住民の避難場所でもある小中学校が建つ。だが山頂付近は地震で強く揺さぶられ、至る所がえぐられたように山肌が露出した。
「雨が降ったりすれば土石流が起こる危険がある」と千田教授は指摘する。
一部のメンバーが山頂付近に登って確認したところ、木々で覆われた中にも大小の亀裂が隠れていたという。
「島の地盤は軟弱。住宅の被害の大半も地滑りによるもので、今後を考えると、小さな亀裂も放置できない」と千田教授は対策の必要性を説いた。
一方、瀬尾和大・東京工業大教授(地震工学)は、家屋の被害状況を視察し、倒壊した民家の多くの屋根が陥没している点に注目。倒壊が相次いだ理由について「台風で屋根が飛ばないよう、瓦を厚くして土で塗り固めているため、屋根が重く、地震ではあだになった」とみている。
(2005/3/21/23:50 読売新聞 無断転載禁止)