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フランスのコミック芸人、ホロコースト’ポルノグラフィ’発言を抗弁
http://news.independent.co.uk/europe/story.jsp?story=613484
By Alex Duval Smith in Paris
22 February 2005
ホロコースト６０周年記念式典は、’ポルノグラフィの回想’。ブラックコメディ
芸人 Dieudonné がこう評したとの報道は、高まる民族間の緊張に火種を注いだ。
フランス・カメルーンのハーフであるパフォーマーの発言が広まる中で、傍若無人の
者達が、ムスリム・ユダヤ双方の象徴的な場所に攻撃をしかけ、パリの大モスクの壁と
ドランシー郊外にある第二次世界大戦時に国外撤去ユダヤ人集合ポイントとして
使われていた場所に置かれた貨車にカギ十字が落書きされた。
警察は、これがDieudonné に触発されたものでないとの見解だが、彼のコメントが
インターネット嘆願 〜植民地政策の罪を明らかにしよう に組み込まれたのは
明らか。
このサイトは、フランスのムスリムのスカーフ禁止令を扇動したのはシオニストで
あると示唆している。
先週アルジェリアの首都アルジェで行われた記者会見でのDieudonné の発言は、
中東をカバーする幾つかのウエブサイト上で’ホロコーストの記憶に対する攻撃’と
取り上げられた。その週末にDieudonné は、自身のコメントを説明するための記者
会見を開き、”私はホロコーストのまやかし回想を批判したのだ”と語ったが、
アルジェの会見での発言 ”シオニストはある種の免責特権を持っているんだ。
彼らにとっては、学校で子供が汚いユダヤ人と野次られることすら、こぶしを振り
上げて立ち上がるべき事件。私に言わせれば、シオニストはユダヤ主義にはびこる
エイズだよ。私のような人間にとってはことが違うんだな。シオニストのロビーは、
受難の独占権を主張しているんだ” にははるかに及ばぬものだった。
気持ちを静めようとする試みにもかかわらず、Dieudonné は多方面から非難を浴びた。
社会党第一書記フランソワーズ・オランド、前反差別活動家アルレム・デジールは、
コメディアンを”フランス最大の反シオニスト”と評し、彼のショーのボイコットを
呼びかけた。
Dieudonné M'Bala M'Bala ３６歳は昨年、パリ オランピア通りの２千席の劇場を
含む幾つかの劇場から、観客とパフォーマーの安全が確保できないとの主催者側の
理由によりキャンセルを受けている。その時の彼はテレビの世評寸劇にて、軍服に
ユダヤ教を連想される幅広帽子の姿で、”（観客の）みなさんに、私のような（ユダヤ
主義者への）転向を呼びかける。善良の機軸に参加せよ。アメリカーシオニスト機軸に”
と呼びかけ注目を集めていた。寸劇の最後は、ナチ式敬礼’イスラ − ハイル”。
訴訟と１万ユーロの罰金刑に終わった寸劇に、Dieudonnéは無罪を申し立てる。
自分は混血であり、よって’国境に縛られない’と。
コメディアンは2002年の大統領選出馬を試みたが、必要とされる５００署名の収集を
ジョークが阻んだ。’オサマ・ビンラディンのカリスマ性の方が好きだな・・ジョージ
・W・ブッシュのそれより”。
・・・・・
過去記事には、どぎつい体制批判がウリのコメディアンとありました。
以下の理由により、彼の「ホロコーストのまやかし回想式典」発言は正論だと思い、
シオニストロビーに対する批判にも共感します。
人道上の悲劇を蒙りながらも黙殺されたり、未だ蒙り続けている民族は他の大陸にも
存在する一方で、’世界’はナチスのホロコーストを人類史上最大の過ちとし、謝罪と
補償を続けている。
彼のルーツの半分を成すカメルーンも、奴隷制、英仏戦争、分割植民地統治といった
歴史があります。
ホロコーストやユダヤ民族に対する批判が封殺され、子供どうしのやりとり
にすら組織や国が介入してくる社会において、かつての征服者を英雄と称え、
文明やキリスト教といった’よい贈り物’をしたと教える学校教育を、どのような
気持ちで受けていたのでしょうか。
おかしいことをおかしいと感じる気持ちを、法律で止めることはできない。
ユダヤ民族が蒙った悲劇を２度と繰り返さないと約束しても、他所への人道の
過ちは続く。
ホロコーストとニュルンベルグ裁判の再検証は、世界をより平和にすると思います。
題名には必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。