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ジェニン現地報告:大量虐殺の証拠 −−−−証拠がないけど人々の証言がある。
http://www.asyura2.com/0502/holocaust1/msg/139.html
投稿者 竹中半兵衛 日時 2005 年 2 月 22 日 16:26:21: 0iYhrg5rK5QpI


ジェニン現地報告:大量虐殺の証拠
(EYEWITNESS > JENIN:Evidence of Massacre in Jenin)
2002年5月23日(金)

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Ocean/4558/JENIN5-23.htm

法律と公衆衛生の専門家、人権擁護活動家を含む調査団が、
ヨ ルダン川西岸地区とガザ地区に派遣され、
イスラエルの過酷な占領下で日々を 送っているパレ スチナ人の
実態調査を行なっている。
この調査団は、A.N.S.W.E.R. (Act  Now to Stop War & End  Racism)の
国際連合体によって組織されたもので、これ から数週間にわたって、
現地での調査結果を報告していくこと になっている。
以下は、ジェニンからの第一報である。

西岸地区、ジェニン難民キャンプからの報告:1953年のキビア (Qibya)と並ぶ、
アリエル・シャロンの新たな大量虐殺
(REPORT FROM  JENIN REFUGEE   CAMP, WEST BANK:
Jenin, Like Qibya in 1953, Is Another  Massacre by   Ariel Sharon)
2002年5月23日、A.N.S.W.E.R.派遣団は、ジェニン難民キャンプ
――多数の一 般市民が住む難民キャンプ――に入り、
明白な大量虐殺の証拠 を得た。派遣団 は、
住人たち――先日来のジェニン難民キャンプを含む西岸地 区への侵攻の際 に、
イスラエル軍によってなされた破壊と虐殺行為を目撃し、 生き延びた人たち――
に話を聞き、証言を得るという形で調査を行なっている 。
ジェニンの住人による証言は、シャロンの指示のもとに
ジェニ ン難民キャンプに対して行なわれたイスラエル軍の攻撃の無差別性、
非道性を 確認するものだった。
派遣団のメンバーで、公衆衛生を専門とする医師・疫学者の
ド クター・ヒレル ・コーエン(Dr. Hillel > Cohen)は、次のように報告している。
「キャンプの医療サーヴィス・コーディネーターによれば、
現 時点で、55体の遺体を見つけ、身元も確認して、葬儀を行なったという。
55人 の死者のうち、 5名はパレスチナ治安警備隊(Palestinian security > forces)の
隊員、12名 は、イスラエルの侵攻からジェニンの住人を守る活動に従事し ていた
複数のグループのメンバーだった。
残り38名は非戦闘員で、子供、老人 、身体障害者が含まれている。
救助作業員たちは、まだ瓦礫の下に埋まってい る者、
もしくは 今後とも発見されないであろう死者が、
10名から40名いるので はないかと考えており、
ジェニンの複数の情報筋では、死者は90名程度と推定 するに至ってい る。
戦車からの砲弾とミサイルによって破壊された多くの家は、
そ のままイスラエ ルのブルドーザーで平らに均されてしまっていて、
そうした家 屋内に遺体が あったとしても見つからない可能性が大きいことが
考えられる 。たとえば、私たちが話を聞いた場所では、
砲弾が隣りの身体障害者の家を直 撃したのを目撃 した住人がいたが、
その家は居住者が中にいるまま倒壊して、
遺体はいまだに 見つかっていないということだった」

住む家を失った人は、およそ5000人。
イスラエル国防軍は、ま ず戦車とミサイ ルで攻撃を行なったのち、
家屋を含む一帯全域をブルドーザー で壊していくと いう形で、
システマティックに住宅地域の破壊を行なった。
以 前は、ほんの 2、3メートルの幅しかない狭い路地で仕切られた、
多数の家が ひしめきあう地 域だったところが、今は、
家屋も居住者もいっさいいない広大 な更地が広がるばかりとなっている。
一部が残っている家――壁や屋根が引き ちぎられ、内部 がことごとくさらけ
出されてしまったような家――で、何とか 生活を続けている住人も多い。
今後、こうした家屋も居住不能ないし倒壊の危 険ありというこ とになれば、
立ち退きを求められたり、住むところを失ったり する人の数は、
さらに増えていくものと考えられる。

派遣団のメンバーで、人権擁護を専門とする弁護士のカール・ メッシーニオ
(Carl Messineo)は、次のように述べている。
「シャロンの軍によって明らかに多数の一般市民が殺害された こと、
無差別の 形の武器と暴力とが明白に使用されたこと、
いかなる『やむを えない必要性』 > を想定しても絶対に正当化されない
戦争犯罪と人間の残虐性の 無数の事例を実 際に目撃した多くの人々の証言
―これらに基づいて、ジェニ ンで大量虐殺があったことは、
疑う余地のない事実だと考えられる。
この地で の大量虐殺の証拠は明白である。
大量虐殺はなかったと言うのは、政治的な思 惑の上に立つ見 解でしかない」

しかし、世界の主流メディアは、先頃の人権監視団(Human > Rights Watch)に よる
報告を援用して、ジェニンの出来事は大量虐殺ではないと 断定した。
人権監視団の報告は、ジェニンにおいて、一般市民の虐殺と、
イス ラエル軍による 数々の戦争犯罪および人道上の犯罪が行なわれたことを
認めて いながら、この 無差別の殺害行為は大量虐殺を構成するには
当たらないとして いる。
人権監視 団報告は、国連がイスラエルの要望に屈して
ジェニン調査の要 請を撤回したの と時を同じくして出されたことから、
世界中に広がりつつあっ た批判に対し て、イスラエルと国連の決定を
正当化するために使われたと言 わざるをえな い。
ジェニンに対して行なわれた攻撃の激しさから、住人は当初、 数百人、
場合に よっては数千人の死者が出たのではないかと推測していた。
実 際には、外出禁 止令が出てはいたものの、
最初の銃撃音が聞こえた時点で多く の住人が逃げ出したため、
死者数は、当初の推測よりははるかに少なかった。
メディアは、こ の最初の段階での不確かな憶測と、
身元が確認された55体の遺 体という結果と を対照して、
パレスチナ人の言葉を信用しないことにし、
『大 量虐殺 > (massacre)』という言葉を鼻先であしらったというわけだ。
しかし、辞書上の『大量虐殺』の定義は「残忍な無差別の殺戮 」であり、
これはまさに、今回起こったことを適切に表わした説明だと言って いい。
一般にもよく知られている歴史上の『大量虐殺』のうちには、
死者数が 今回のジェニンでの確認された死者数と近い、
あるいは、もっと少ない例もあ る。
ボストン虐殺事件(Boston > Massacre=1770年3月5日、アメリカ独立戦争への
導火線のひとつとなった事件)では、ボストンに駐留していた 英国軍が、
石や氷の塊を投げて抗議する多数の市民に向けて発砲し、
死者5名、 負傷者6名を出 した。この5名の死者のうち、アフリカ系アメリカ人である
クリ スパス・ア タックス(Crispus > Attucks)は
、アメリカ独立戦争における最初の死者であ るととらえられている。
同様にアメリカ独立戦争中に起こったパオリ虐殺事件(Paoli > Massacre
=177 年9月20〜21日)では、英国軍が53名のアメリカ人(全員、兵士 )を殺害した。
また、ラドロー虐殺事件(Ludlow > Massacre=1914年4月20日)では、
全米 鉱山労働者組合(United Mine Workers of   America)のストライキ中に、
20人の炭鉱労働者とその家族が州兵によって殺された。
近年で最も有名な政治的虐殺事件のひとつである南アフリカ共 和国の
シャープ ヴィル虐殺事件(Sharpeville > Massacre=1960年3月21日)では、
人種隔離政 > 策(アパルトヘイト)を取る政府軍が、
アフリカ人のデモの隊 列に発砲し、69名の死者と180名の負傷者を出している。
このデモは、アフリカ 人の移動を制 限する法律が可決されたことに抗議するもので、
これは、現在 、イスラエルによって、ヨルダン川西岸地区とガザ地区のパレスチナ人に
様々 な制限が課せら れている現状に似ていなくもない。
そして、シャープヴィルの 殺戮のあとには活動家の大量逮捕が続いたが、
これまた、ジェニンおよび西岸 地区全域でイス ラエルが行なっているパターンに
当てはまると言える。

メッシーニオは次のように解説する。
「大量虐殺の明らかな証拠を認めないというのは政治的な思惑 に基づく決定で あり、
アリエル・シャロンとイスラエル政府、および合衆国に いるイスラエル 支援者たちの
責任――パレスチナの一般市民に対する残虐非道 な無差別軍事攻 の責任――
を回避させるために、事の本性をねじ曲げて語っ ているという以 外の何ものでもない。
さらに言えば、パレスチナのいわゆる戦 闘員の殺戮に関 しても、
国際人道法(international humanitarian > law)のいかなる基準に照 らしても
正当化されるものではない。
国際人道法は、自分を守 る(=自己防 > 衛)という人間本来の権利を認めている。
他国の軍が自分の国 に侵攻してきた 時、自己防衛のために戦うことは、
自分自身、家族、同国人を 守るための正当な行為であると見なされる」

世界中に知られているとおり、アリエル・シャロンによる大量 虐殺は今回が
初 めてではない。
1953年に、アリエル・シャロンは101部隊を率い て、普通の人々が住む村、
キビヤ(Qibya)に入り、その少し前に3人のイ スラエル人が殺 されたからという
理由のもとに、集団的報復懲罰(collective  retaliatory   punishment)なる
イスラエル公認の政策を実行に移した。
シャ ロンがキビヤを 去ったあとには、このイスラエル軍の作戦によって殺された
67 人の村人の遺体が残されていたが、その半分から3分の2は女性と子供であり、
56 軒の家屋と村 のモスク、学校と給水タンクが破壊されていた。
このキビヤの 事件――ジェニ ンの無差別殺戮に類似する点がいくつもある出来事―
が大量 虐殺であるかど うかについて、歴史学者の間で議論がなされたことは
一度とし てない。
ジェニンの大量虐殺を指示したアリエル・シャロン首相は、
2000 人に及ぶ一般市民が殺された1982年の南レバノンのシャブラと
シャティーラ 難民キャンプでの大量虐殺に関しても責任があり、
このことは、イスラエル政 府自身さえ認め > ている。

* ********
派遣団メンバー
リチャード・ベッカー:国際活動センター西海岸コーディネー ター A.N.S.W.E.R.連合体事務局委員会メンバー
カール・メッシーニオ:弁護士/Partnership for Civil > Justiceの共同創設者/A.N.S.W.E.R.連合体事務局委員会メンバー
サラ・フラウンダース:国際活動センター共同ディレクター
ドクター・ヒレル・コーエン:公衆衛生専門医師/疫学者/1199 > National > Health and Human Services Employees Union 委員

The delegation includes Richard Becker, West Coast > Coordinator of the > International Action Center and member of the > A.N.S.W.E.R. coalition > steering committee; Carl Messineo, attorney and > co-founder of the > Partnership for Civil Justice and member of the > A.N.S.W.E.R. coalition > steering committee; Sara Flounders, Co-Director of the > International > Action > Center; Dr. Hillel Cohen, doctor of public health and > epidemiologist > and > delegate of 1199 National Health and Human Services > Employees Union. > > A.N.W.E.R. > 派遣団のそのほかの現地報告は、以下のサイトで。 > ガザ: > http://www.internationalanswer.org/news/update/052002gazarept.html > ラーマッラー: > http://www.internationalanswer.org/news/update/052202ramarept.html > > A.N.S.W.E.R.実態調査派遣団は、6月1日に、緊急全国反戦会議 (Emergency > National Anti-War > Conference)において、今回の調査によって判明した事実 > を直接、報告する予定。会議の詳細(写真、ヴィデオ、文字テ キスト、レポー > トなど)は 以下のサイトで。 > http://www.internationalanswer.org

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