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(回答先: もっとマクロ経済学を理解してください 投稿者 リンクフリー 日時 2005 年 4 月 05 日 22:12:37)
2005-04-05 23:50:05 Posted by kaisetsu
他人の理解程度を批判する『唯物論者』
テーマ:Econo Trends
http://kaisetsu.ameblo.jp/entry-1501d974989131f44840ed433ad03ce1.html
土木事業で、穴を掘るだけでも、乗数効果があり、経済の拡大になる、と言うが、所謂、ニューディールが効果を上げたのは、公共事業によって生成されたダムや道路が、継続的な価値の創造を果たしたからだ。ケインズも、穴を掘るだけの公共事業の愚を戒めている。さらに、日本の現状については、Paul Krugman氏の書いたものを読めば良いだろう。
私が、ここに指摘しておきたいことは、「マクロというものを理解されていない」などと、頭から他人を大上段に批判すること、それこそが、唯物史観であり、カント主義であって、その発言によって、その発言者の「無教養」「知的レベル」の低さを、明白に現している、という事実である。「マクロ経済」が、分かっているか、理解しているか、いないか、そんなこと、誰が、どのように判断するのか? 自衛隊のイラク派兵は、「理解できるか」、「理解できないか」、それを、誰が判断するのか?
現在の日本人の多くが、このような、唯物論的なドグマに浸っている。
「ロウドウシャ カイキュウ」とか、「そもそも何で政府が税金を取るかというと、貯蓄を吸収するためです。」とか。
政府が、税金を、貯蓄を吸収するために、取っていると誰が決めたのですか?そんなこと、して良いのですか???!!!税は、租税法に則って、その国の秩序の下に、必要最低限の負担を国民に強いるもので、例えば、その目的が、貯蓄の奨励に在る場合だって、考えられます。例えば、利子税の免除などです。或いは、退蔵資金税などです。
また、税が貯蓄と、相補性の関係にあるとは、限りません。
逆に、ケインズの国民所得と乗数理論こそは、限界貯蓄係数を基にしていますから、貯蓄によって、国民所得を伸ばし、税収を伸ばす理論であると、いえるでしょう。
しかし、経済学は、色の付いていない数に、自分の認識でデッサンするものですから、考え方の提示に留まります。
このため、「そもそも何で政府が税金を取るかというと、貯蓄を吸収するためです。」と、観念論的に、決め付けることは、科学的精神に著しく反します。
つまり、そのような発言をする人は、非常に無教養な方だと言うことです。
「自分が理解できないこと」→「他人も理解できない」→「自分が正しい」→「他人の意見を頭から否定する」
このような、単純な思考パターンから、できるだけ早く脱却されることを、あなた自身のために、希望します。